京アニ放火事件容疑者に「殺人未遂」追加 意識は一時回復も逮捕はまだまだ先

2019年08月15日 16時00分

 犯人の逮捕は、まだ先か――。京都府警は14日までに、アニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、35人の殺人や当時建物内にいた負傷者ら35人への殺人未遂、現住建造物等放火などの疑いで、さいたま市の青葉真司容疑者(41)の逮捕状を取り直した。今回、殺人未遂容疑を新たに加えた。

 府警は死者、負傷者の現在の状況などを発表。事件発生当時のスタジオ内には、20~61歳の社員計70人がおり、35人が死亡した。

 当時の状況としては、3階には27人がおり、20人が死亡、7人が負傷。32人がいた2階は11人が死亡、21人が負傷。1階は11人のうち4人が死亡(うち2人は屋外で発見)、負傷は6人。

 捜査関係者は「3階と2階の負傷者の中には、2階のベランダへ逃げ、外へ飛び降りた人もおり、やけどや骨折が多い」と明かした。

 現在も8人が入院中。ほかに1人だけが無事だった。

 司法解剖の結果、35人の死因は焼死22人、一酸化炭素中毒死5人、窒息死5人、全身やけど2人。残る1人については引き続き調べている。

 一方で、爆発の威力で全身にヤケドを負った容疑者は、より高度な治療を受けさせるため、7月20日、京都市内の病院から大阪府内の病院に転院し、治療を受けている。

 今月9日ごろには、一時的に意識を回復。全身麻酔の状態で、麻酔を緩めると意識を回復し「痛い」などといった言葉を発するようになった。

 捜査関係者は「呼びかけに反応し、目を開いたりするので、視力、聴力はあるとみられるが、重い症状であることに変わりない。逮捕状の執行には勾留に耐えられるという医師の判断が前提なので、まだ時間がかかる」と話している。