料金トラブル・暴行逮捕も「事実無根」釈放された幸手市長「?」だらけ会見

2019年08月10日 16時00分

 広島市のバーで女性店員を殴ったとして暴行容疑で逮捕され、8日に釈放された埼玉・幸手市の渡辺邦夫市長(62=顔写真)が9日、同市で会見を行い、容疑について「事実無根だ」と語った。

 渡辺氏は6日に広島市で行われた平和記念式典に地元中学生6人らと参列後、同市職員らと飲酒。7日午前0時ごろ、ホテルへ戻ったが、1人で広島市の繁華街へ出かけた。その後、同午前2時半ごろ殴打事件を起こしたとされる。だが、会見で渡辺氏は「市民や市職員に迷惑をおかけしたことをおわびする」としながらも、容疑については「青天のへきれきで、全く身に覚えがない」と否認した。

 幸手市の副市長らは渡辺氏の逮捕後の会見で、被害者のAさん(20)と「料金をめぐりトラブルになった」と説明していたが、渡辺氏は真逆の説明に終始した。

「1軒目に行ったAさんの店ではカウンター越しに世間話で盛り上がり、ビールを1~2本飲んだ。料金は安く済むと言われたが、余裕をもって1万円を支払うと(Aさんは)とても喜んでいた。その後、Aさんと別の店で飲むことになり、2軒目に行き、そこでも支払いのトラブルはなかった。その後、1人で帰ろうとしたら、警察に同行を求められた」

 料金トラブルも暴行も否定したが、2軒目の支払いについては、会見に同席した弁護士が「差し支えがあるので話せない」と明かさずじまい。

 一方、被害者Aさん側は広島県警の調べに暴行されたことを証言しており、捜査関係者も「現行犯逮捕の際、渡辺氏は泥酔し、数人に体を押さえられていた」という。

 渡辺氏は「かなり酔っていたが、記憶はあった」としているが、結局、真相はわからず、今後の捜査を待つしかない。

 自身の進退については「任期満了まで務めたい」と辞職しない意向。だが、中学生を連れて行った出張先での逮捕劇だけに、地元では「10月の市長選で3選を目指しているそうだけど、これで無理だろう」との声が上がっている。