在住外国人が実感する日本の夏“アフリカより暑い!”

2019年08月07日 16時20分

 総務省消防庁が6日発表した熱中症に関する速報値によると、7月29日~8月4日の1週間に全国で1万8347人が救急搬送された。前週(7月22~28日)の5664人から3・2倍に急増し、集計を始めた2008年以降、週間単位では過去2番目。搬送者のうち、24都道府県で計57人が死亡した。ずっと住んでいる日本人でも厳しすぎるこの暑さ、外国人はどう感じているのだろうか。

 搬送の急増は、日本列島が高気圧に覆われ、猛烈な暑さが続いたためとみられる。気象庁によると、今後1週間は関東から九州にかけて気温の高い状態が続く見込みで、こまめな水分補給や、涼しい場所での休憩が必要だ。

 発生場所は、庭などを含む「住居」が41・0%でトップ。照り返しが強くなりがちな「道路」が17・1%で続いた。

 搬送者数を都道府県別にみると、東京が1857人と最も多く、愛知が1342人、埼玉が1307人など。死者は北海道の7人が最多で、茨城、埼玉がそれぞれ5人だった。

 高温多湿の日本の気候は温帯ではなく、熱帯のようだ。ユニクロは2020年の東京五輪に海外から多くの人が来日することを受け、外国人105人(在日歴1~3年)を対象に「日本の夏に関する実態調査」を実施した。

 赤道に近く日本よりも暑いはずの中南米出身者の57・2%、中東・アフリカ出身者の66・7%が「母国より日本の方が暑い!!」と回答しているから驚きだ。

 欧州出身者は95・3%、北米出身者は90・5%、アジア・オセアニア出身者は57・1%がそう答えている。全体では73・4%が「日本の方が暑い」となった。

 なぜ日本の夏の方が暑いと感じるのかというと、トップの理由は「湿度が高く、ジメジメしているから」(62・3%)で、次が「気温が高いから」(46・8%)だった。

 さらに、母国の友人らに夏の日本観光を勧めるかとの問いには、51・4%が「勧める」としている。

 おススメ派は「キンキンに冷やしたビールを一口飲んだときの染みわたるような冷たさや、新鮮なスイカの豊かな味わいなど、日本には暑い夏でも、忘れられない印象的な楽しいことがたくさんある」(ドイツの25歳女性)、「お祭りは一見の価値があり、セミの声は独特の静けさを感じさせてくれる」(オランダの26歳男性)、「この湿度を体験するだけでも価値がある」(メキシコの31歳女性)などの意見だった。

 一方、おススメできない派は「私の知っている夏の限界を超えている」(ブラジルの26歳女性)、「夏に東京へ絶対来てはならない」(ペルーの41歳男性)、「捨て身の覚悟でない限り、屋外が恐ろしく暑い時期に、この美しい国を訪れることを勧めない」(米国の28歳女性)、「高温多湿に耐えられる人でない限り、勧めない」(アルゼンチンの45歳女性)などの声だった。

 日本に来てから夏に着用する服装が変わったかについては41・9%が「変わった」としている。「クーリングテクノロジーの衣類を多く買うようになった」(セーシェル共和国の28歳女性)、「ユニクロのエアリズムも涼しさを保つので気に入っている」(南アフリカの33歳女性)と、速乾性や通気性など、機能性の高い服やインナーを選ぶようになったようだ。

 気象予報会社ウェザーニューズは先月末の時点で、お盆期間にかけてやや暑さが収まるものの、今月末~9月上旬に再び太平洋高気圧の勢力が強まり、厳しい暑さになると予想している。