7府県で175件!6億5千万円相当被害 近畿高級車窃盗グループの功名手口

2019年08月01日 16時00分

「レクサス」など国産高級車を中心に盗みを繰り返したとして、大阪府警捜査3課が窃盗の疑いで、大阪府和泉市のアルバイト三原純一容疑者(33)ら男3人を逮捕していたことが31日わかった。

 同課は3人が関与したとして2017年7月から今年2月までの間に、近畿を中心とした7府県で約175件、総額およそ6億5000万円相当の自動車窃盗被害を裏付けた。三原容疑者らはすでに起訴され、大阪地裁堺支部で公判中だ。

 捜査関係者によると、三原被告らは工具を使い、ピッキングで車の鍵を開けたりドアをこじ開けたりし、特殊な電子機器を使用して電子錠を複製する手口でエンジンをかけ盗んでいた。三原被告は電子機器について「海外のサイトで購入した」と供述。「収益は生活費などに充てた」と話しているという。同課は盗んだ車を換金していたとみて、流通ルートの解明を進める。

 特殊な装置でスマートキーの電波を増幅し、開錠、エンジン始動する「リレーアタック」などの手口で高級車を盗み出す事件が後を絶たないが、自動車評論家の国沢光宏氏は、今回の手口について「荒っぽく開錠していることから、コードグラバーによる窃盗ではないか」と指摘する。

 コードグラバーとは本来、スマートキーを紛失した場合などにコードを複製し、スペアキーを作るための装置だが、国沢氏は「車には点検をしたり、不具合が出たときに、コンピューターでアップグレードするためのカプラーが付いていますが、そこからエンジンをかけるためのコンピューター情報に直接アクセスして乗っ取っている」と、被告らがこれを悪用しているとみている。

 さまざまな対策により自動車の盗難件数は確実に減ってはいるが、ゼロにはならない。国沢氏は愛車を守るための対策として「ドアのアラームをしっかり付けること、スマートキーの保管は電波遮断のため缶に入れること。これだけでかなり防げます」と呼びかけた。