富山市の住宅約50軒に謎のシール 昔から続くマーキングの恐怖

2019年07月17日 16時00分

 富山市の住宅街の玄関先の塀や柱などに、謎の5色シールが貼られ住民が不安を抱いている。

 6月中旬ごろにこの付近の住民が発見し、地元市議らが調査したところ、約50軒ほどの各世帯に直径2センチほどのシールが1枚ずつ、貼られていた。色は全部で5色。家族構成や在宅時間などによって、色が違っていることが判明した。

「最初は高齢者や女性だけの世帯に貼られていると思われたが、調べてみると、白=空家、黄色=日中は人がいない、緑=大家族・二世帯、紺(青)=高齢者、赤=若い世帯と色分けされて貼られていることが分かった」(地元関係者)

 シールを貼っているのを目撃した住民はおらず、誰が何の目的で貼ったのかは不明。自治体や警察は注意を呼びかけている。
 実は、同様のシールのほか、落書きのような暗号を残すのはかなり昔からある。

 捜査関係者は「高度経済成長期からある訪問販売業者が最初でしょう。郵便ポストや玄関ドアの隅、水道メーターに記号を残し、次に来る仲間に住民の特徴を教えるため。それを空き巣などが悪用し、留守中に盗みに入るという手口です」と語る。

 使われている暗号、記号としては、SW=シングル(独身)ウーマン(女性)、D30=ダブル(夫婦30代)などの住民情報のほか、09・18=9時から18時は不在など生活習慣なども書き込まれるケースも。

「色分けシールも金色=金がある家など、昔からある手だが、最近はほとんど聞かなくなり、押し売りも情報をデータ化しているようだ」(同)

 一方、振り込め詐欺などの特殊詐欺に利用される可能性もあるという。

「特に高齢者だけの世帯は狙われやすく、振り込め詐欺は最近、事前にアポ電を入れたうえで強盗に入ったり、訪問してキャッシュカードを偽物とすり替えたり、手口が悪質になっている」(同)

 自宅の玄関周りは定期的に調べた方がよさそうだ。