「猫50匹殺した」富山の虐待無職男 証拠発見されず不起訴の可能性

2019年07月01日 16時15分

 他人の飼い猫を連れ去ったとして、6月13日に窃盗の疑いで富山県警射水署に逮捕された富山市の無職・新村健治容疑者(52)が、不起訴となる可能性が浮上している。

 猫の死骸の遺棄を含めて容疑を認め「約1年前から飼い猫など十数匹を連れ去って殺した。猫をいじめたかった」と供述した新村容疑者。県警は器物損壊、動物愛護法違反などでの立件も視野に捜査を進めているが、窃盗の証拠となる“盗品”扱いの猫が1匹も発見されていない。このため、いずれの容疑でも起訴が危ぶまれているという。

 猫が連れ去られた現場では、富山ナンバーの赤い軽自動車を運転する新村容疑者が目撃されており、逮捕前には保護団体の女性と行方不明になった猫の飼い主が同容疑者宅を訪問。この時、同容疑者は約50匹の猫を殺し、死骸を「漁港に捨てた」と認めていたという。

 新村容疑者は家族と死別し、一戸建てで1人暮らし。調べに犯行動機について「独り暮らしで誰も相手にしてくれず、ストレス発散のために猫を殺していた」などと話したという。家宅捜索では、猫が入る大きさの金属製のオリや、猫をつつくのに使用したとみられる園芸用の金属棒などが押収された。

 捜査関係者は「自宅の仏壇の前には趣味なのかセーラー服がかけてあった。携帯電話の検索履歴には猫の捕まえ方のほか、セーラー服やレズというワードがあった。レズものを扱ったエロサイトを閲覧した証拠も残っていた。そのサイトはブックマークされ、いつでも見られるようになっていた」と明かした。

 富山県では約1年前から飼い猫が連れ去られる事件が相次ぎ、県警には昨年から今年にかけて200件以上の、猫の遺失物届が提出されている。不起訴となれば、飼い主や世論の反発が予想されるが、果たして…。