相次ぐ10代少年の「太鼓の達人」窃盗事件 ゲーセンで盗難対策が進まない事情

2019年06月21日 16時00分

 愛知県北名古屋市のスーパーに併設されたゲームコーナーで4月、人気ゲーム「太鼓の達人」の太鼓が盗まれた事件で、県警西枇杷島署は20日、窃盗容疑で愛知県と関東地方に住む男子高校生3人を書類送検した。

 3人は太鼓の達人の愛好家が集まるSNSで知り合い、犯行に及んだ。

「太鼓の達人が好きで、盗んだ部品を組み立てて遊ぶためだった」と供述していた。ゲームコーナー運営会社が犯行の一部始終をとらえた防犯カメラの映像を公開したことが話題になったことで、少年たちが同署に名乗り出ていた。

 この件以外にも太鼓の達人が窃盗の被害に遭うケースが相次いでいる。名古屋市のゲームセンターでは太鼓の打面が、東京都町田市のゲームセンターでは太鼓がそれぞれ盗まれていた。どちらの事件も10代の少年がかかわっていた。

 今回、書類送検された少年たちは転売目的というよりも遊ぶ目的だったことを強調。本紙で既報したように、高校生世代にとって太鼓の達人は、盗みたくなるほど人気のようだ。

 事情を知る関係者は「北名古屋市の事件では防犯カメラ(の映像)が公開されたことで様々な情報が店に寄せられたといいます。人物を特定するような具体的な情報もあったといいますが、書類送検された少年たちとは別だった。つまり他にも太鼓窃盗をしている人間がいるということです」と明かした。

 ゲームセンターの盗難対策は進んでいない。あるゲームセンター関係者は「盗まれないように細工をすることは不正改造にあたるので禁止されています。だからメーカーに防犯対策を施してある太鼓を用意してほしいとお願いしているところです」と話した。

 メーカーでも盗難対策は検討中だという。本来は対策以前に盗んじゃいけないものなのだが…。