高齢化進む業界が“若手ハンター急募”

2013年05月20日 16時00分

 宮城県警石巻署によると、県からのニホンジカ駆除の依頼を受けた地元猟友会のメンバー15人が12日、女川町の山に入った際、メンバーが撃った散弾銃の弾が胸に当たり、岡田武市さん(64)が搬送先の病院で死亡した。同署は業務上過失致死容疑で銃を撃った新妻鉄男容疑者(82)を逮捕した。誤射の可能性が高いとみられている。

 事件を受けてインターネット上では「(猟銃を)爺から取り上げろよ」「80歳にもなって銃なんて…」などの若者の書き込みが目立った。だが、80歳以上のハンターは珍しくない。「80歳を超えた人なんてけっこういますよ。視力も認知症の検査も定期的にしている」と話す同署副署長は「有害鳥獣駆除は誰でもできるわけじゃない。クマやカラスが出たときに駆除する人がいないと困る。銃人口は減ってるし、若者の人気もないしね」と述べる。

 環境省の「年齢別狩猟免状交付状況(2010年度)」によると、約19万人の狩猟免許所有者のうち、12万人以上が60歳以上。20代、30代を合算しても1万人強だ。同省では「鳥獣被害は社会問題。40代以下をターゲットに、新規に猟を始める方を増やさないといけない」(自然環境局・鳥獣保護業務室)と、昨年度から狩猟に興味を持ってもらうことを狙ったイベントを全国で開催中だ。

 猟の魅力は「昔は肉や毛皮を取ることが目的だったが、今は生態系のバランスを取るという社会的意義のある役割を持つ」と同室。おじいさん世代にばかり銃を背負わせてはならないという若い世代で気概のある人材が求められている。