札幌で2歳女児が暴行衰弱死 シングルマザーとカレシ負の連鎖か

2019年06月07日 16時00分

 北海道警は6日までに、自宅で娘(2)に暴行してけがを負わせたとして傷害の疑いで、母親の札幌市中央区の飲食店従業員、池田莉菜容疑者(21)と、交際相手の同区の飲食店経営、藤原一弥容疑者(24)を逮捕した。娘は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は衰弱死。

 道警によると、十分な栄養を与えられていなかった疑いがあり、頭や背中などには複数のあざが確認された。札幌市によると、昨年9月と今年4月に計2回、児童相談所に「虐待ではないか」との通報が寄せられていた。道警は日常的な虐待の可能性があるとみて経緯を捜査する。

 逮捕容疑は5月上旬~今月5日ごろ、池田容疑者の自宅などで娘の詩梨(ことり)ちゃんに暴行し、頭や顔にけがを負わせた疑い。道警は認否を明らかにしていない。

 5日午前5時ごろ、池田容疑者から「娘が不調だ」などと119番があった。搬送時は心肺停止の状態で、病院が道警に連絡した。

 道警や札幌市によると、2回の通報を受けて児相が調査し、虐待の事実はないと判断した。

 地元関係者は「池田容疑者は10代からキャバクラ勤務で、出産後は託児所に娘を預けて働いていたが、去年9月の児相への通報は『預けっぱなしで育児放棄ではないか』というもの。その後は娘を1人で留守番させていたというか、放置したまま勤務。娘は食事も与えられず、深夜も泣きっぱなしで、近所で『虐待では』と話題になり、4月に2度目の通告があった」と語る。

 シングルマザーとその交際相手による“虐待死”がたびたび起こっている。児相関係者は「10代で出産したシングルマザーで、その親が育児に協力的ではない場合は、しつこくチェックすべき。そして交際相手や内縁の夫ができたら、もっとチェックすべき」と指摘している。