京都ゆうパック配達員を横領で再逮捕 ネット通販時代の「代引きと釣り銭」

2019年05月27日 16時10分

 京都市の左京郵便局で「ゆうパック」の配送を請け負っていた配達員が配送車ごと失踪、6日後に発見された事件で、京都府警下鴨署は26日、配送業務で預かっていた釣り銭用の現金5万円を使い込んだとして、住所不定の運送業、庄野一輝容疑者(27)を業務上横領の疑いで再逮捕した。

 再逮捕容疑は5月8日と9日に京都市左京区の左京郵便局から釣り銭として預かり、保管していた計5万円を着服した疑い。下鴨署によると「インターネット料金などに使い込んだ」と容疑を認めているという。

 庄野容疑者は9日、白の軽ワゴン車に「ゆうパック」を積んで配送に出たまま行方不明になり、15日に同東山区内のコインパーキングで、配送車内で寝ているところを発見され、車の横領容疑で逮捕されていた。未配送の荷物はすべて見つかったが、当時の所持金はわずか1円だった。

 インターネット通販の拡大で、宅配関係者が荷物の代引きを担うようになって久しいが、宅配業界関係者は「代引きの荷物の金額そのものの回し行為は以前からあった」と話す。庄野容疑者が預かっていた5万円について「ウチはそんなに持たせない。代引きは事前に連絡して代金をお伝えするので、お釣りがいらないようにきっちり用意してくれるお客様も多い」という。一方、1万円札で支払う客も当然いる。「万札ばかり出されると、途中で戻るか、自分でジュースでも買って釣り銭を作らないといけない。きっちりいただきたくても『釣りくらい持たせとけ』と言われかねない」とはんこをもらうだけの元払いに比べると、負担は大きいという。

 今回の事件については「人手不足による人材の質の低下。今回のような計画性のない人物を採用してしまったのが運の尽きでしたね」とも話している。