福井キャバ嬢殺害犯の人物像

2012年06月01日 18時00分

 福井県大野市の九頭竜湖岸で冷凍庫から愛知・一宮のキャバクラ嬢の森岡まどかさん(27=失踪当時)が遺体で見つかった事件で謎が深まっている。入念な証拠隠滅や偽装工作がされた一方で、遺体にはアクセサリーなどの〝死に装束〟が施されていた。矛盾する行動から浮かび上がる犯人像とは――。

 

 一宮市内のキャバクラ店で指名ナンバーワンのキャバ嬢だった森岡さんは、昨年11月25日午前0時ごろ「客の誕生日をお祝いに行く」と周囲に告げ、勤務先の飲食店を出てから行方不明となった。関係者によると、森岡さんは「結婚するから12月にも飲食店を辞める」と周囲に話しており、捜査本部は交友関係で何らかのトラブルがなかったか調べている。

 

 5月21日に冷凍庫内から見つかった遺体には不可解な点がいくつもあった。腰まであった髪の毛がバッサリ切られ、全裸状態ながらも首にはネックレス、右手首にはブレスレット、そしてハート形の文字盤の腕時計が残されていた。

 

 アクセサリー類は森岡さんが所有していたものと確認されていないが、最後に足がつく可能性がある物品を残したのは不可解だ。

 

 元警視庁刑事で犯罪社会学者の北芝健氏は、森岡さんの失踪直前の行動に注目する。森岡さんは失踪直前に現金数百万円を自ら引き出し、11月24日には複数の冬物衣類を持ち出していた。

 

「森岡さんに相当入れ込んでいた客やスポンサーが退店や結婚の話を聞き、呼び出したのでは。普通なら断ればいいところだが、森岡さんも金銭的な主従関係の負い目があったのでしょう。貢がれたカネや衣類などを返すことで、関係を清算しようとしたが、逆上された可能性もある」(北芝氏)

 

 結婚間近に殺害されたキャバ嬢の無念は晴らされるのか。