「女性困らせようと」身勝手男を逮捕 ネット隆盛の時代に誹謗中傷ビラ貼る

2019年04月19日 16時00分

 女性を誹謗中傷したとして、福島県警須賀川署は18日までに、名誉毀損容疑で、同県須賀川市の会社員の50代の男を逮捕した。

 3月28日午前4時20分ころ、同市内のスーパーの窓などに、女性Aさんを特定して誹謗中傷する内容のビラを貼り付け、名誉を毀損した疑い。「相手を困らせようと思ってやりました」と容疑を認めているという。

 名誉毀損事件で警察が容疑者の身柄まで拘束する例は多くない。今回の事件は男がストーカーとして活動を活発化させそうな事件だった。ある探偵は「ストーカーは傷害や殺人に発展する可能性がある。警告などのぬるいやり方よりも、早めの逮捕は効果がある。今回はビラで個人をはっきりと特定していた。特定しないやり口だと逮捕しにくい」と話す。

 男とAさんはあるコミュニティーの中で顔を合わせる間柄だったようだ。しかし、男のほうが勝手に恋愛感情を燃え上がらせ、この卑劣な誹謗中傷に及んだ。捜査関係者は「被害者の住所や連絡先や勤め先のほか、『尻軽だ』『複数の男と付き合っている』など事実無根の内容を書き込んだ」と怒る。ビラを見た第三者による二次被害はなかったという。

 前出の探偵は「被害者が田舎の小さな町に住んでいたり、加害者と同じ職場だった場合、被害者は『大ごとになると、自分も暮らしにくくなる』と被害を訴えることに消極的になりがち。でも、放置するとエスカレートする。すぐに警察に相談するべき」と指摘した。

 最近はネットを利用した誹謗中傷が手軽で隆盛だが、このようにビラを配られることも十分に迷惑極まりない。男には余罪もあるとみて同署は捜査を進めている。