元夫を殺害 55歳鬼嫁の実像と奇妙な“夫婦生活”

2019年04月17日 07時15分

アパート2階の手前の部屋に元夫婦は住んでいた

 アパートで同居する元夫をハンマーで殴り熱湯をかけて殺害したとして、警視庁三鷹署が殺人の疑いで三鷹市の無職、秋山朝子容疑者(55)を逮捕した事件で、元夫が日常的に暴力を振るわれていたことが判明した。秋山容疑者は「旦那が家事を手伝わないので不満がたまっていた」と話しているが、取材を進めるとまったく違う“鬼嫁”の姿が浮上した。

 警察に移送される際の秋山容疑者は白髪の丸刈りのような髪形で、車イスに乗り、身動きしない奇妙な姿だった。右の股関節を悪くしているといい、車イスは大事を取って警察が用意したものだという。この人物のどこに残忍な殺意が潜んでいたというのか。

 事件が起きたのは14日午前。秋山容疑者が室内の床で寝ている元夫の秋山均さん(60)に対して、ハンマーで頭を殴ったうえ、体に熱湯をかけた。数時間たった正午ごろに秋山容疑者が「元夫が起きない」と119番通報。均さんの死亡が確認され、逮捕となった。均さんの上半身は皮膚がめくれていたという。

 秋山容疑者は「間違いありません」と供述し、「頭を殴って熱湯をかければ死ぬかもしれないと分かっていた」と殺意も認めている。

 動機について家事を手伝わないなど元夫への不満を挙げているが、実情は異なる。

 近所の女性は「ファミレスで2人がいたのを見かけたときは、足の不自由な奥さんを旦那さんが『大丈夫か』とフォローしていました。奥さんは出歩くことが少ないので、普段の買い物は旦那さんがしていました」と、いい夫ぶりを指摘。均さんが勤務していた会社の関係者は「家事は均さんがしていたはずだよ」と明かした。

 足が不自由とはいえ均さんへの態度は高圧的だったようだ。元同僚は「元妻は金遣いが荒く、パートをしていたときも稼いだカネをパチンコで使ってしまっていた。均さんが『生活費を入れろ』と言ったら殴られて顔にアザを作ったんだ」と話す。前出の近所の女性も「旦那さんが『お母ちゃんに怒られちゃう。結構厳しいんだよ』とこぼしていました」と話し、事件以外でもDVがあったことは疑いようがない。

 秋山容疑者がスマホゲームにのめり込み、1か月で8万円を使ったこともあったという。また、近所の人に突然2万円の借金を申し込んだこともあり、1か月後に催促された上で返済している。さらに夫婦と第三者との間でカネの貸し借りのトラブルもあった。とにかくカネには困っていたとみられる。

 この元夫婦が結婚したのは約20年前。離婚は昨年7月で、均さんは周囲に「話し合いで同居を続けることになった」と話している。奇妙な“夫婦生活”が続けられていたのはやはりカネが理由にありそうだ。

 前出の勤務先関係者は「奥さんの金銭問題でサラ金からも借りていた。名義は均さんだよ。奥さんは今は働いてないから借りられない」と証言。金づるとして利用されていた姿が浮かび上がる。

 逮捕時はぐったりしていた秋山容疑者だが、取り調べでは会話はできる状況だという。元夫への謝罪の言葉はいつ言うのだろうか。