年上の交際女性を殺害後に自殺?在沖縄米海兵隊員の動機の謎

2019年04月15日 16時15分

 沖縄・北谷町のアパートで13日午前7時半ごろ、男女2人がベッドの上で血を流した状態で死んでいるのが見つかった事件が謎を呼んでいる。

 死亡した男性は在沖縄米海兵隊所属の男性海軍兵(32)。女性(44)はアパート住人の日本人で男性の交際相手とみられ、県警は2人に何らかのトラブルがあったとみて調べている。

 どちらの遺体にも刃物による刺し傷があり、米兵男性が女性の首を刃物で刺して殺害し、その後、自ら刃物を使って自殺した可能性がある。

 捜査関係者によると、女性の娘が異変に気づいて親族に連絡し、親族が「トラブルがあるようだ」と110番通報。この米兵男性は12日夜から女性宅におり、外部から何者かが侵入した形跡はなかった。部屋には女性の娘もいたが、けがはなかった。

 県警は「事件性が高いものの、被疑者が特定できず、容疑も断定できない」として現段階で氏名を公表していない。

 事件を受け、玉城デニー知事は在沖縄米軍トップを兼務するエリック・スミス在日海兵隊司令官に「県民の尊い命が失われたことは深い悲しみで、激しい怒りを覚える」と伝えた。

 スミス氏は県警の捜査に全面的に協力することなどを電話で説明し、「ひとえに私の責任だ」と話したというが、米軍が絡んだ事件とあって、このままうやむやにされる可能性もある。

 米・退役軍人省が2016年に公表した退役米兵の自殺に関する報告書では、14年時点で退役米兵は約2100万人おり、1日平均20人が自殺。若者の自殺率は01年から見ると約2倍に増加したことが判明している。

 増加の背景を軍事関係者は「PTSD(心的外傷後ストレス障害)は戦闘行為への参加、悲惨な現場を目撃するなどの異常体験への反応で、イラク戦争を体験した退役米兵などによくみられる。現役兵士も大きな精神的ダメージを受けて、うつ病傾向になり、自殺を図る可能性も考えられる」と説明する。今回の事件は衝動的な殺人の末のざんげの自殺か、それとも計画的心中か。真相究明が望まれるが…。