怒号飛び交うゴーン解任株主総会 日産・西川社長の退任Xデーあるのか

2019年04月10日 08時00分

日産自動車の臨時株主総会で発言する西川広人社長(ロイター)

 日産自動車は8日、東京都内で臨時株主総会を開き、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長のカルロス・ゴーン被告(65)と、前代表取締役グレゴリー・ケリー被告を取締役から解任した。検察とゴーン被告が火花を散らす中、西川広人社長を道連れにする“ゴーン爆弾”は炸裂するのか?

 昨年11月のゴーン被告の逮捕以来、初めてとなった株主総会には約4100人が出席。ゴーン被告が日産を食い物にして私腹を肥やしていた疑惑が次々と明るみに出て「ゴーンは泥棒、詐欺師ですよ」と怒りをあらわにした株主もいた。

 西川社長は「我々としては(ゴーン被告に)退職金を払いたくない。法的にどうすべきか検討している」と話し、拍手喝采される場面もあったが、ゴーン被告の不正を野放しにしていた経営陣の責任を問う声が大半を占めた。

「経営者は切腹覚悟でやらないといけない」「ケジメをつけてもらいたい」と事実上、退任を突きつけられた西川社長だが「(切腹する)覚悟をもって日々業務に当たっている」としただけ。

「ゴーン氏の右腕だった」との質問にはひと言答えただけで、元代表取締役の志賀俊之取締役を回答者に指名。素直にわびた志賀氏は6月に任期満了で退任する予定で、西川社長が責任を押し付けたようにもみえる。

 西川社長とすればルノー、三菱とのアライアンス再建、日産のガバナンス向上と問題は山積。ゴーン事件では金融商品取引法違反でゴーン被告らとともに法人としての日産も起訴された。事態収拾した暁に責任を取るとの見方が大勢だが「もう一丁」の声を期待しているようにも見える。

 一方、ゴーン被告側は9日に再逮捕を前に収録したビデオメッセージを公開し、反撃に出る。

「日産にハメられた」と強調するゴーン被告は、検察との司法取引に応じたとされる日産のハリ・ナダ専務執行役員と元秘書室長で現三菱自動車の大沼敏明理事のほか、西川社長ら経営陣の実名を出すとみられる。内容次第では西川社長のクビは簡単に吹き飛ぶかもしれない。