新橋の客引き4度目御用で求刑6月 何度捕まっても路上に舞い戻るワケ

2019年03月26日 17時45分

 サラリーマンの聖地、東京・新橋で客引きをして都迷惑防止条例違反の罪に問われた男(37)の裁判が25日、東京地裁で行われた。

 1月11日午後11時半ごろ、港区新橋2丁目路上で私服警官に「通常50分1万円でやってるんですけど、もう今日に限り、フリーで半額でいいです。時間内飲み放題。もみ放題」と約26メートルも執拗につきまとったとされる。

 起訴内容を認めた男には3度の同種前科があり、昨年1月にも客引きの罪で懲役6月の有罪判決が確定。「日雇いの仕事が体力的にキツい」と執行猶予中の昨年12月に路上に舞い戻った。

 前回、前々回などの逮捕時もJR新橋駅烏森口の同じ場所に立っていた。近くのビル5階のセクキャバ「H」で以前働いていたため、警察・検察は客をHに連れて行っていたとみていたが、起訴内容に入れ込むことはかなわなかった。

 客に特定の店を告げた場合、店側の責任も問われる。客引きが仕事中に店名を持ち出すことはない。だからこそ、逮捕された後でも店側は「ありがとう」と再び仕事を振る構図だ。今回の事件で私服警官に口にしたキーワードは「5階」だけだった。

 また、インカム(無線機)使用は電波法違反の罪になる。佐藤被告はインカムを装着していたが「お客さまから客引きっぽく見られて信用されるため。(客引き同士や店側と)連絡を取るためではない」と使用は否定している。

 8年間同棲している内縁の妻が証人出廷した。女優井上真央に似た細身美人は「私を養うために客引きをやっていた。私も反省します」。家計を助けるため洋服販売を10日前から始め「いずれ入籍しようと思う」と情状酌量を訴えた。

 求刑は再犯の恐れもあるとして懲役6月。東京五輪直前の摘発が強まっているが、客引きがいなくなることはなさそうだ。