リアルナンパアカデミー塾生レイプ裁判で被害女性が断罪「地獄に落ちろ」

2019年03月15日 17時00分

 リアルナンパアカデミー(RNA)塾生で元世田谷区職員の根津天亮被告(24)の準強制性交等事件の公判が14日、東京地裁で行われ、検察側は懲役6年を求刑した。被害者参加制度を利用し、法廷に立ったレイプ被害者の女性は、事件から半年後に初めて事実を知った衝撃を語り、同被告には「地獄に落ちろ」と断罪した。

 根津被告は昨年3月10日、RNAの塾長・渡部泰介被告(42=別の被害者への準強制性交等事件で公判中)、塾生の吉岡新一郎被告(28)らと東京六本木のクラブでナンパした20代前半の女性を暴行した罪に問われた。女性を塾管理のマンションに連れ込み、度数の高い酒で意識を失わせ、順にレイプし、動画をRNAのLINEグループに送信したとされる。根津被告側は事実関係をすべて認めている。

 RNAでは女性のルックスを数値化。2・5~3・0が「普通」とされる中、被害者は4・0の「美人」だったことで狙われた。女性がベッドで意識を取り戻すと、下半身は裸。塾長や根津被告からは「ヤッてない」と犯行を隠蔽された。また、昨年12月に逮捕された当初の根津被告は保身から容疑を否認していた。

 被害者女性が事件当日の真実を知ったのは事件の半年後だった。論告求刑の前に、女性本人が遮蔽板の奥から意見を述べた。

「新宿署で見た動画では、首がグラついて視線が定まっていない女の人がセックスされてました。私は『この人、死んでませんか?』と刑事さんに聞きました。その人は私でした」

 塾長の渡部被告、吉岡被告(本人は性交を否定)、根津被告の順に輪姦されていた女性は真実を知り、絶望から号泣した。「やっぱりレイプされていたのか…と目の前が真っ暗になった」(被害者女性)。事件を親にも話せず、仕事にも行けず、生活に大きな支障が出ている。

 渡部被告は、写真や動画の撮影を積極的に推奨していたことが他の塾生の公判で明らかになっている。

「和姦の証拠になるので。グループでは日常的にLINEにアップされていた」(塾生被告)といい、被害女性からすれば鬼畜極まりない屈辱的行為だ。

 根津被告の前回(5日)の公判では、情状酌量を狙う弁護側が何枚ものカードを切った。事件によって役所をクビになった世田谷区に数十万円を寄付したことや、情状証人として出廷した父親が集めた嘆願書を提出。ベトナムの小学校に文具を送るボランティアの話も情状酌量の材料として出してきた。

 だが、女性は「根津はボランティアをしていた同時期に100人を(ナンパして)悲しませている。よく見せようとしている」と一蹴。「今でも根津には地獄に落ちてほしいです」と震える声を絞り出した。

 被害者の呪わんばかりの怒りを聞いた女性の父親ら親族は傍聴席で憔悴しきったような表情だった。

 一連の事件で渡部被告は、塾生らが罪を認めているにもかかわらず「合意があった和姦」「泥酔していない。抵抗できた」などと無罪を主張し続けている。

 本紙既報通り、別の被害女性の証言では、2003年に発覚した集団強姦事件で悪名高き大学サークル「スーパーフリー」の元幹部も事件に関わっていることも判明している。

 根津被告の弁護人は最終弁論で「被害者は被害を避けられた可能性があることを指摘したい」と塾長の主張と同様の見解を示し「寛大な裁きと早期の社会復帰を求める」と述べた。判決は25日に言い渡される。