振り込め詐欺からアポ電へ手口が変化 東京・江東区強盗殺人で男3人を逮捕

2019年03月14日 17時00分

 東京都江東区のマンションで加藤邦子さん(80)が殺害された事件で、警視庁深川署捜査本部は13日、強盗殺人と住居侵入の疑いで男3人を逮捕した。

 神奈川県内で逮捕されたのは、同県川崎市の土木作業員小松園竜飛容疑者(27)と、いずれも住所不定で無職須江拓貴容疑者(22)、酒井佑太容疑者(22)。いずれも「身に覚えがない」などと容疑を否認している。

 加藤さん宅には事件前に現金の保管状況を尋ねる「アポ電(アポイントメント電話)」があった。3人は実行役で、捜査本部は指示役など他にも組織的に関わった人物がいるとみている。

 捜査関係者によると、防犯カメラ画像などで現場から逃走した所沢ナンバー(埼玉県)の軽乗用車の走行経路を追跡したところ、江東区の事件後に神奈川県内を走っていたことが判明し、3人が浮上。画像では途中で着替えた様子が確認されており、捜査をかく乱しようとしたとみられる。3人の逮捕容疑は共謀して2月28日午前11時~午後2時ごろ、江東区東陽のマンション一室に押し入り、加藤さんの両手足を緊縛。顔面付近に粘着テープを巻き付け圧迫して窒息死させ、室内のインターホン1台(時価1500円相当)を強奪した疑い。

 東京・渋谷区では、アポ電の後に3人組が高齢夫婦宅に押し入る緊縛強盗事件が1月に初台で、2月に笹塚で連続発生。手口が酷似していることに加え、3人との“接点”が浮上した。

「2月1日に起きた笹塚の事件では、3人が使用した車が周辺を走行していたこと、現場に残された犯人の足跡が共通していたことなど、同一犯と裏付ける複数の証拠がある」(捜査関係者)

 振り込め詐欺のノウハウを持つ犯罪集団の手口の主流が“アポ電”に変わっているとされ、全国で無数のやからがうごめいているのも間違いない。

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