警鐘作家が緊急寄稿「ゴーン被告の保釈許した日本は甘ちゃん」

2019年03月12日 07時00分

保釈されたゴーン被告

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)は早ければ今週中にも記者会見を開き、日産への反撃が予想される。警鐘作家の濱野成秋氏が緊急寄稿し、保釈を許した司法、さらに政府当局の弱腰姿勢を批判。このままではゴーン被告に“勝ち逃げ”されるとした。

【警鐘作家・濱野成秋氏の緊急寄稿】ゴーン保釈か。甘ちゃん国ジャパン。世界の笑いものか。情けない。ゴーンには日本の刑罰など蚊に刺されるほどの痛みもない。なぜか? ジャパンの重役陣は金に弱い。

 ゴーンはルノーと日産の主従関係を利用して8年分で90億円の不当報酬を稼いだ。日産は食い物にされたのに、彼の要求は全部のんだ。彼の甘い汁を重役陣がことごとく、のまされたからだと見るのが至当だ。目下は口裏合わせの闇の中だが、国税庁はむろん動ける。重役陣全員の流入所得を洗い出し、ロンダリングの糸口をつかみ出せば、後は芋づる式に検挙できる。

 そいつをやるのは検察も同じで、ブローカーに自首させて“減刑”する方式で釣り出せば次々出てくる。日産重役陣から検挙者を総ざらえで出せば、当然、次は政界である。

 ジャパンの税務署は下に厳しく、上には手付かず。ゴーンがらみで1000億ほど動いて、闇から闇へ。バレてもゴーンの保釈金はたった10億円。そいつも不労所得から払えば、すべてうやむやで逃げられる法律まである。法制審議会はほったらかし。日仏国際問題となると、ジャパンはビビる。実刑など科す気力もない。

 ゴーン自身の動きより、すでにゴーンから甘い汁を吸わされた取り巻き連中の下手くそな金隠しの実態を暴けと言いたい。それをせねば当局は犯罪を見逃したも同然で、幇助罪である。ゴーン犯罪は何百人のレベルだろう。疑獄事件とは常にそうだ。

 また、ゴーンの巨額奪取は民主憲法の精神を根底から覆す大罪で、それには触れない検察の目は節穴。いやそれが分かっていて指摘せぬのは政界からの圧力か。

 ゴーンはじめ、役員報酬は日産の赤字転落時代にさかのぼって返金させ、被害者たる従業員に戻してこそ、資本主義の理念にかなう。なぜなら、現有役員たちは資本家ではなく、単なる企業のかじ取り役にすぎず、赤字決算しか出せないのに、自分らだけがあたかも大儲けした資本家のように振る舞って高額な報酬を甘受する資格はない。役員は全員、その地位を利用してお手盛り報酬制度で会社に大迷惑を掛け続ける内部工作員にすぎないのだ。

 ここでもし、ゴーンを無傷で国外に逃がしたら、それこそ日本人の恥である。威信にかかわる。勝ち逃げを許すな。国税庁、検察、それから政府の判断ぶりを全国民はしかと確かめようではないか。(警鐘作家)