10億円保釈!ゴーン被告“24時間監視生活”はどうなるのか

2019年03月06日 18時30分

拘置所を出るゴーン被告(左から2人目)

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が6日、ついに保釈された。およそ100日ぶりに姿を見せたとはいえ、同被告の心が休まることはない。保釈中は東京地検特捜部が24時間マンマークする可能性も。携帯電話やパソコンの使用は厳しく制限され、居住先には監視カメラが設置される。トイレや、妻と久しぶりに“営む”時はどうするのか? ゴーン被告の“監視生活”はどうなる――。

 3度目の正直だ。ゴーン被告の保釈請求が3回目でようやく認められた。保釈金は10億円。

 同被告は昨年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、同年12月に私的な投資の損失を日産に付け替えた特別背任容疑で再逮捕された。

 1回目の保釈請求は1月11日。その時は保釈後の居住地を母国フランスに設定したため、却下された。1週間後、居住地を都内に変更して再請求したが、認められなかった。捜査関係者いわく「日本の司法制度を甘く見ていた」。

 これを受け、ゴーン被告の弁護を担当した元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士(63)が辞任。後を継いだのは“無罪請負人”と称される弘中惇一郎弁護士(73)で、先月28日に3度目の保釈を請求。それがこの日認められ、東京都葛飾区小菅1丁目の東京拘置所には海外メディアを含めて200人以上の報道陣が集まった。

 注目度の高さから、東京拘置所も隣接するマスコミ用駐車場を全開放する異例対応。関係者によれば、全開放されたのは2015年に釈放されたオウム真理教の菊地直子氏(47)の時以来だという。

 報道陣が固唾をのんで拘置所玄関を見守る中、イレギュラーで現れたのは、法人税法違反などで4日に起訴された“青汁王子”こと三崎優太被告(29)だった。この日、保釈金6000万円を納付し、東京拘置所を後にしたが、ゴーン被告待ちの“ついで”に無数のフラッシュを浴びた。

 肝心のゴーン被告だが、2度も却下した東京地裁が保釈にOKを出したのはナゼか?

「証拠隠滅と国外逃亡の可能性が少しでもあれば保釈請求は通らない。弘中弁護士はこの2つを徹底的に考え、前代未聞の策に打って出た」とは法曹関係者。

 それがゴーン被告の徹底監視だ。特捜部側がそれを言い出すのなら分かるが、ゴーン被告側から提案するのは異例中の異例。弘中氏によれば、事件の関係者との接触を避けるために、ゴーン被告はメールや通話機能が制限された携帯電話や、限られた環境下でしかパソコンを使うことができないという。

「携帯電話はらくらくホン以下だ。通話履歴は提出せねばならないし、メールは原則送信不可。パソコンを使いたい場合は、わざわざ弘中弁護士の事務所を訪れ、第三者同席のもとで使用する。時間も午前9時から午後5時の間だけ。こんな保釈条件は聞いたことがない」(同)

 さらに恐るべきは監視カメラの設置だ。ゴーン被告が居住先に指定した都内のマンションに複数のカメラを置き、24時間監視するというものだが…。ヤクザ映画などでは出所後の男が妻と久しぶりに燃え上がることがある。また、唯一の密室空間であるトイレはどうするのか?

 これに事情を知る関係者は「さすがにトイレに監視カメラは置きませんよ。夫婦の営みも邪魔はしません。結論から言えば、自宅マンションの玄関先に設置して、ゴーン被告や親族、関係者の出入りを確認するだけのようです」と話す。

 このほか、ゴーン被告のパスポートは弘中弁護士が管理。居住先を3日間以上離れることは禁止されている。

「裏を返せば、1泊2日の箱根旅行なんかは可能。ただ、その際は特捜部が24時間ベタ張りすることになりますが…」とは前出捜査関係者。

 ゴーン被告は保釈決定を喜んだというが、監視生活については露骨に嫌な顔をしたという。