タンザニア 密輸組織の黒幕“象牙女王”に罰金14億円

2019年02月28日 07時15分

 象牙目当てのアフリカゾウの密猟防止には需要をなくす必要があるとして、各国内で象牙や象牙製品の販売禁止を求める提案をケニアなどが先日、ワシントン条約事務局に提出した。

 提案は、日本を名指しし、国内取引の規制が緩く、密猟や違法取引を招くと批判している。日本では条約の規制前に入手した合法的なものだとして象牙の印鑑や装飾品などが大量に流通している。5~6月に開く締約国会議で投票国の3分の2の賛成があれば採択され、対応を迫られることになる。

 そんな中、東アフリカのタンザニア連合共和国の最大都市ダルエスサラームの裁判所で先ごろ、3年以上にわたった象牙密輸公判の判決が出た。アフリカ最大の象牙密輸組織の黒幕で“象牙女王”と呼ばれていた中国人・楊鳳蘭被告に禁錮15年、罰金14億円が言い渡された。

 楊被告は2000~14年、タンザニアで400頭以上のゾウを殺し、2トン以上もの象牙を中国に密輸していた。表の顔はタンザニアにある中華料理店のオーナーだったが、裏の顔は象牙密輸の女ボス“象牙女王”。15年に逮捕が大きく報じられたが、ようやく事件にケリがついた。

 中国人ジャーナリストの周来友氏は「今回の判決については中国外交部も『中国政府は海外での中国人保護に全力を尽くしているが、今回の楊鳳蘭のような犯罪者は現地の法律に従い、厳しく裁かれるべきである』と厳しい態度を見せています。アフリカゾウは激減しており、さらなる犠牲が出ないようにするためにも、こうした犯罪がさらに厳しい態度で裁かれることを願うばかりです」と厳しい目を向けている。