「RNA塾長」公判で気丈証言 被害女性と弁護人の赤裸々バトル

2019年02月01日 17時00分

 準強制性交等罪に問われた「リアルナンパアカデミー(RNA)」塾長渡部泰介被告(42)の第2回公判(31日、東京地裁)で、被害女性が気丈に証言した。起訴状によると、渡部被告は共犯の塾生大瀧真輝被告(29)と、昨年11月13日、新宿・歌舞伎町のラブホテルで酒を飲ませて抵抗できない女性をレイプしたとされる。

 テキーラや赤ワインを一気飲みさせられた女性はホテルのトイレで吐き、便座に頭がもたれかかるほど泥酔した。記憶は断片的だが、女性は「渡部から抱えられて、トイレから引きずりだされ、ベッドに放り投げられた」と振り返った。あおむけにされた女性は2人から性器を挿入された。

 弁護側は性交の事実のみ認めているが、争点の「泥酔して抗拒不能だった」という点を覆すため、弁護人は女性の証言の信用性に疑いを投げかけた。当事者の3人がそれぞれ飲んだ酒の量について、女性の法廷での証言と、警察での供述調書の内容が違うことを追及した。

 女性は「陰茎を陰部に入れられた。具合が悪くても、体の感覚で分かった」と性行為の事実を証言したが、弁護人は「膣内に射精された感覚はあったのか」「コンドームはつけていたのか」なども聞いた。被害者にとっては残酷な質問だったが、女性は気丈に「おそらく出したんだろう。終わった記憶はあります」と答えた。

 事件とは関係のない日常の出来事を聞かれて、女性が思わず泣きだしてしまう場面もあった。尋問の継続が困難であることから、裁判所が休廷を挟む異例の事態となったが、再開後にはまたしっかりと受け答えを続けていた。

 女性は無罪を主張する塾長に「自分がやったことをきちんと認めてほしい」「より重い罪を望む」とキッパリ。聞いているのかいないのか、塾長は大股開きで目を閉じていた。