拳銃所持で私服警官が通報される 新幹線の中なのに簡単に分かるものなのか

2018年10月23日 17時00分

 東海道新幹線の広島発東京行きのぞみ114号の車内で22日午前9時20分ごろ、乗客から「拳銃を持った人物がいる」との情報が寄せられ、乗務員が110番通報した。

 同列車が名古屋駅に到着後、愛知県警中村署の署員らが確認したところ、仕事で移動中の大阪府警の私服警察官3人が拳銃を携行していたことが判明した。中村署は「警察官は私服で、ルールにのっとって拳銃を携行していた。目撃した乗客は念のためと思って連絡したのかもしれないが、警察官が通報される事案は聞いたことがない」と驚いた。

 府警関係者によると、3人は府警警衛警護課に所属しており「東京で行われる警護研修業務に参加する予定で、今回の研修では拳銃が必要とされるので携行していた」。飛行機での移動を伴う場合でも、拳銃が必要とされる場合は携行するという。

 拳銃には銃弾も込められているそうで、取り扱いについては「保管庫の中に収納しておくか、警察官自身が身につけるかの二者択一しかない。カバンに入れておいたり、席に置いていたりすると規定違反になる。扱いには何の問題もなかったと考えている」と話した。

 新幹線をめぐっては2015年6月、男が走行中の「のぞみ」で焼身自殺し、乗客が巻き込まれて死亡した事件や、今年6月にも乗客の男女3人が刃物で襲われ殺傷される事件が起きた。

 新幹線車内での自衛について、乗客が過敏になるのも仕方のないところだが、そう簡単に拳銃を所持しているのが分かるものなのか。

「スーツの下に、ホルスターに入れる形で携行していましたが、一般客と同じように車内を移動したり、荷物を上げたりという行為は行う。そうした中でチラリと見えたりする可能性は考えられます」(前出の府警関係者)

 大事に至らず一安心だが、20年の東京五輪で人の移動が増えるだけに、今後もこうした通報が起こり得るかもしれない。