カショギ記者死亡をサウジ政府発表 ムハンマド皇太子側近らを更迭

2018年10月20日 17時00分

 サウジアラビア人の反政府記者ジャマル・カショギ氏がトルコで行方不明になった事件で、サウジ政府は20日、カショギ氏の死亡と事件に関わったと見られる18人を拘束したと発表。死亡したのは意図した結果ではなかったと主張し、ムハンマド皇太子の側近の王室顧問と情報当局高官らを更迭したことを明らかにした。

 カショギ氏は今月2日にトルコのサウジ総領事館を訪問後、行方不明となっていた。当日、領事館職員らは仕事を休むよう指示されており、同氏は領事館内で生きたまま切断、殺害された可能性があると英メディアが報じていた。また、ムハンマド皇太子の関与を指摘する声も高まっていた。

 カショギ氏は、知人がカナダに拠点を置く反サウジ政府活動グループ「蜂軍団」をインターネット上で支援しており、英メディアによれば最近5000ドル(約56万円)を寄付していた。「蜂軍団」は、同氏のこうした支援が原因で狙われた可能性があるとしているという。

 19日にはトランプ米大統領が、米西部アリゾナ州で記者団に、捜査の結論次第ではサウジへの制裁も排除しない考えを示したばかり。11月の中間選挙を控え、米議会ではサウジ制裁など強い対応を求める声が出ており、トランプ氏は「議会の考えをよく聞くつもりだ」と話していた。

 サウジ政府は「死亡したのは意図した結果ではなかった」としているが、今後の展開次第では重い制裁を科される可能性がありそうだ。