卑劣ナンパ講座生に初の実刑判決 塾長と接触し軽減狙い工作の無反省

2018年09月28日 17時00分

 ここまで人間は卑劣になれるのか。ナンパした20代女性Aさんに酒を飲ませて強姦したとして、準強制性交等罪に問われた「リアルナンパアカデミー(RNA)」塾生根本賢被告(27)の裁判で、東京地裁は27日、懲役5年6月の実刑判決を下した。

 根本被告は7月17日の初公判で謝罪と反省を口にし、RNAとの関係を断つと誓った。8月27日の第2回公判ではAさんが「根本が平然と働いている東京メトロに飛び込もう」と自殺を考えるまで追い込まれた心情を涙ながらに語るのを聞いて「裁判長の刑を受け入れる」と言っていた。

 ところが、だ。公判中に保釈された根本被告は、あろうことか9月4日にRNA塾長渡部泰介容疑者(42=同容疑で9月10日逮捕)と接触し、減軽狙いの打ち合わせを行っていたのだ。

 逮捕された塾長のスマホからやりとりが明らかになり、保釈許可は罪証隠滅工作で取り消され、両親の払った保釈金200万円も没収された。4日に自宅を訪れた塾生から連れていかれた飲食店で、塾長とLINE通話をした。Aさんとの再度の示談交渉を提案する塾長の提案を受け入れ、示談合意書の写真を塾長に送信した。

「本当は送っていいものではないと、頭が悪かったのか気がつかなかった」という大バカ者の根本被告は「この事件を今後どうしたらいいのか。僕が頭悪いんで、僕が考えられない部分の(減軽の)アドバイスをしてくれると思った」と語る。犯行当時のAさんの画像を塾長から受け取って「ありがとうございます」と返信したほか、Aさんへの侮辱の言葉も送信した。

 やりとりは7日ごろまで続いた。法廷での反省と謝罪とは裏腹に、素顔はただただひきょうな男だ。被害者の代理人弁護士は「このことを知った被害者は、回復不可能なほどのダメージを負っている。反省の弁は出まかせと分かった」と汚い物を見る目で語った。

 裁判終了後、籍を残す東京メトロの広報は「まだ弊社の社員。判決を受けて処分を考える」とした。