視覚障害者を装い女性の胸触る 痴漢常習男の理解不能な言い分

2018年09月14日 17時00分

 視覚障害者のフリをして、介助してくれたデパート従業員女性の胸を触ったとして、東京都と神奈川県の迷惑防止条例違反の罪に問われた神奈川県秦野市の無職、溝上陽介被告(33)の裁判が13日、東京地裁であった。

 起訴状によると、2月28日午後2時前、「松屋銀座」(東京都中央区)の階段で化粧品販売員Aさん(25=当時)の胸を触った。4月9日午後4時ごろにも、「武蔵小杉東急スクエア」(神奈川県川崎市中原区)のエスカレーターで女性従業員Bさん(25=当時)の胸を触った。両事件に「間違いありません」と認めた。

 手口は一貫していた。松屋では「トイレに行きたいが、目がちょっと不自由で」とAさんに声をかけた。エレベーターに案内されるも「手の感覚がない病気で、ボタンを押せない。階段に連れていって」と訴えた。階段で1段上のAさんに手を引かれていたが、とっさに転ぶと、手を脇に差し入れて胸を触った。2階で働くBさんには同じフロアのトイレを教えてもらうが、段差がない場所では胸を触れないため「別のトイレがいい」と注文をつけた。エスカレーターで先に上るBさんの肩に置いた左手を下げて胸を触った。

 動機は「視覚障害者を装えば、親切にしてもらえるし、性欲を満たせる」という身勝手なものだ。障害者のフリは2007年の就職活動中の圧迫面接などで生じたストレス解消がきっかけだったという。

 就職してからの睡眠時間や休みがないストレスで行為に走ったと語る。

「ストレスに弱い体質を自覚した。発散する方法を探して、商業施設に立ち入らないようにする」と今後の対策を提案したが…。

 検察官は「さっきからストレスうんぬん言ってるけど、あなたの根本には女性には何をしてもいいという考えがある。ストレスに逃げないで。商業施設に一生行かないのは不可能だ」と切り捨て懲役10月を求刑した。