便座ミイラ事件2つの怪 遺体は夫・2人暮らしの老夫婦に何があった

2018年08月25日 17時00分

“便座ミイラ事件”が多くの謎を残している。愛知県岡崎市の集合住宅で23日午前、一部が白骨化した性別不明の遺体が見つかり、警察は部屋の住人の石橋直恵容疑者(68)を死体遺棄の疑いで逮捕した。遺体は夫の誠一さん(75)とみられる。

 岡崎署などによると、この家の大家から「異臭がする」「住民と連絡が取れない」と通報を受けた捜査員が部屋に入ると、玄関脇右手のトイレに座った状態の“ミイラ遺体”を発見した。

 遺体は死後4~8か月が経過しており、目立った外傷はなし。一部は白骨化していた。

 死体遺棄容疑で逮捕された石橋容疑者は夫の誠一さんと2人暮らし。昨年8月から今年3月ごろまで、自宅マンションのトイレで性別不明の1人の遺体を遺棄した疑いがもたれている。

 警察の調べに同容疑者は「夫の遺体を遺棄したことは間違いない」と供述。今後、男性の亡くなった経緯について詳しく調べていく。

 不可解なのは、死後数か月が経過してようやく発見された点。捜査関係者は「解剖の結果、亡くなった時期は真冬から春先。気温が低かったことに加え、トイレという狭い空間でのことなので腐敗が進まなかったのではないか」と指摘する。

 もう1つ不思議なのは、その間、石橋容疑者はどこで用を足していたのか、だ。別の捜査関係者いわく「警察が部屋に踏み込んだ時は室内には誰もおらず、生活感はなかった。ここで毎日暮らしていたとは考えづらい」。

“トイレ遺体”に関しては、テレビ朝日の人気ドラマ「相棒」で似たシチュエーションがあった。夫の出張中、妻が便座に座ったまま死亡。当初は事故死とみられていたが、水谷豊演じる杉下右京が夫による他殺であることを見抜いた。

 その時は便座後部にヒビを入れておき、人が座るとそれが割れ、便器にお尻がすっぽりハマって身動きが取れなくなるという仕掛けだったが…。捜査の進展を待ちたい。