“自衛隊機乗り逃げ事件”40年目の真実

2013年02月24日 16時00分

 40年前の“自衛隊機乗り逃げ事件”を覚えているだろうか。当時、世間を大騒ぎさせた事件の一部始終を目撃した、元同僚で現職予備自衛官の小栗新之助氏(60)が、表に出ることのなかった“真実”を明かした。

 自衛隊機乗り逃げ事件とは1973年6月23日夜、栃木県宇都宮市の陸上自衛隊北宇都宮駐屯地に勤務する飛行機整備士の3等陸曹(20=当時)が、LM―1と呼ばれるプロペラ機を操縦し離陸した事件。燃料は5時間20分相当が入っており、3等陸曹と航空機はそのまま姿を消した。

 当時は「3等陸曹が酔って突然航空機を操縦したくなった」と報道された。だが、25日発売の著書「自衛隊青春日記」(共栄書房)で、事件の秘話を公開する小栗氏は「酔ったうえでの突発的な犯行ではない」という。

「何トンもある格納庫の扉の開閉や航空機の出し入れは1人で簡単にできるものではなく、準備しなければ不可能に近い。事件が起きたのは敷地内に人が少なくなる土曜日でした。また、事件前に3等陸曹は操縦士になるための試験を同期と3人で受験して1人だけ落ちていました。その影響もあったと思います」

 小栗氏はこの3等陸曹と一緒に成人式にも出席した仲。事件の少し前には不審な様子も目撃したという。「駐屯地内の道の隅で見かけない革ジャンの男2人とひっそりと話し込んでいるのを見たんです。あれは何だったのか今でも気になっています」

 3等陸曹は生死不明のまま懲戒免職に。事件後に国内での墜落情報はなく、小栗氏は「日本海で墜落したか、もしくは北朝鮮に飛んだ可能性もあります。70~80年代は向こうの工作員が多く日本に入国していました。そういった人間が協力したと考えると納得いく部分もあるし、航空機の燃料も北朝鮮ならなんとか届く量でした」と指摘する。真相は果たして――。