中国抗日映画流行の理由は陵辱シーン見たいから

2013年02月21日 16時00分

 2011年の尖閣諸島沖漁船衝突事件以来、中国では八路軍(人民解放軍の前身)や民衆ゲリラによる日本軍との戦いを描いた映画やテレビドラマが大量に作られている。これら一連の作品は“抗日戦争映画(ドラマ)”と呼ばれるが、中国メディアによると現在はゴールデンタイムに放映されるドラマのうち、3本に1本は抗日戦争映画だという。それほど流行しているおバカな理由とは…。

 

 

 その内容は、共産党に指導されたひと握りの農民たちが日本軍の大部隊を壊滅させるとか、美人スパイが日本軍の司令部を壊滅させるとか、荒唐無稽なものも多い。


 抗日戦争映画の一つ「抗日奇侠打鬼子」(2010年)を見ると、銃を構えた日本兵たちが、農民たちのカンフーの技で次々に倒され、内臓を飛び散らすシーンがある。


 こうした作品が多数作られる背景には尖閣諸島問題をきっかけに悪化した日中関係がある。加えて、共産党政府による様々な締め付けがあるテレビや映画界では、手っ取り早く視聴率を稼げて、政府の検閲にも引っかかりにくいという事情もあるようだ。


 さらに皮肉な見方を示すのは中国問題に詳しいジャーナリストの南郷大氏だ。


「中国で作られている抗日戦争映画には、日本人が全く知らない別の側面があるです。それは長い間、中国人男性にとって抗日戦争映画は、大事なオナニーの道具だったということです」


 中国では映画でもドラマでも男女の直接的なセックスシーンを描くことができない。エロシーンの表現にはとにかく厳しい。


「ところが一つだけ扇情的なセックスシーンを描写できるのが抗日戦争映画でした。昔からお約束のように、凶暴な日本兵が中国の村の娘を襲って陵辱するシーンが描かれていました。日本兵が娘の服を引きちぎり、ズボンを引きずりおろす…。このシーンがなかったら観客が納得しません。性描写に厳しいので、交合シーンそのものが映し出されるわけではないのですが、それでも当時の中国人男性たちは十分に欲情したのです」(南郷氏)


「抗日英雄之鬼見愁」(09年)を見ると、日本兵が中国人女性を襲おうと、女性の服を引きちぎり、ブラジャーが見えるシーンがある。エロシーンはそれ以上は進行せず、日本兵はあっさり殺される。それでも十分にエロいのだという。


「新作がかかると、街の男たちは興奮して映画館に殺到しました。そうしてスクリーンに映し出される日本兵と中国娘のレイプシーンを食い入るように見つめては記憶に焼き付け、自宅へ帰るとそれをオカズに自慰にふけったのです」(南郷氏)


 なんともあきれた抗日ではないか。しかし、改革開放が進んだ現在では、中国都市部に行けば、裏路地で米国や日本のAVの海賊版が1枚7元(約104円)程度で手に入るようになった。ネットで海外のAVを違法ダウンロードできる。いまさら抗日戦争映画で興奮できるとは考えにくいが…。


「AVは外国人です。やはり中国娘を見たいので、今でも抗日戦争映画は需要があるのでしょう。最近の作品では製作側もその辺を良く心得ていて、八路軍から派遣された美貌の女性スパイが腰をくねらせながら服を脱いで日本軍の将軍を誘惑するなど、凝った演出になっています。そういったシーンを描いても『これは日本軍国主義に抵抗する中国人民の英雄的な闘争を描いているのだ』と強弁すれば、当局の検閲には引っかからないのです」(同)


 日本兵の陵辱シーンで自慰にふける中国人もどうかとは思うが、ありもしなかった抗日ゲリラの活躍場面で拍手喝采しているとしたら、形を変えた自慰ともいえそうだ。