フランス人女性 日光で神隠し?ホテルに荷物とパスポート残されたまま

2018年08月07日 17時00分

行方が分からないベロンさん(家族提供)

 旅行で来日したフランス人女性が先月29日から栃木・日光市で行方不明となり、いまだ手がかりも見つかっていない。警察の捜索が続けられ、フランスから駆けつけた家族は情報提供を呼びかけている。女性はどこにいるのか。

 行方が分からなくなったのは、ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(36)。教員補助で独身のベロンさんは先月27日に一人で来日。翌日に栃木・日光東照宮近くのホテルに宿泊し、29日午前10時ごろにホテルを出たのを最後に連絡が途絶えた。

 日光には2泊する予定で、部屋にほとんどの荷物が残され、パスポートもあった。スマートフォンや財布、ショルダーバッグは見当たらないことから、遠出はせずにホテル近くを散策しようとしたとみられる。また持病があり、薬も置きっぱなしだった。チェックアウト予定の30日午前までに戻らず、ホテルの経営者が県警に届けた。スマホはつながらない状態だという。

 4日にはフランスから家族が来日し、捜索願を提出した。ベロンさんは身長165センチ、中肉で髪は茶色。情報提供を呼びかけている。

 ベロンさんは日本が大好きだという。現地で家族とともに捜索にあたった元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「ベロンさんは今回が2度目の来日。日本で交流をした人にお土産で、蜂蜜を渡そうとして、わざわざ日本語の説明書まで作っていた。この後、青森・弘前や京都を回って、15日に帰国する予定で、自ら失踪や自殺するとは考えづらい」と話す。

 部屋に残されていたメモに基づき、警察は訪れる予定だったとみられる日光市内の観光地を捜索したが、足取りは分からない。29日は前夜に接近した台風12号の影響で、周囲の川は増水。誤って転落して流されたとしても、1週間以上たった中で手がかりをつかむのは困難が予想される。

「家族が来日前にキャッシュカードの使用歴を調べたところ、少なくとも行方が分からなくなった29日からは使われていなかったようです。誰かに連れて行かれたのなら持病の薬を飲めないんじゃないかと家族は心配しています」(小川氏)。警察は事故と事件の両面で調べている。