人気ブロガー刺殺 犯人は“はてな本社襲撃”も計画か

2018年06月26日 17時15分

 福岡市中央区で24日、ブロガーの岡本顕一郎さん(41)が無職の松本英光容疑者(42)に刺殺された事件は、何が同容疑者を犯行に駆り立てたのか注目されている。

 松本容疑者はネットセミナーの講義会場で、岡本さんがトイレに入ったところをナイフで胸や首など複数回刺し、殺害。現場から逃げ去った後、ブログに同容疑者とみられる人物が「ネット弁慶卒業してきたぞ。俺を『低能先生です』の一言でゲラゲラ笑いながら通報&封殺してきたお前らへの返答だ」などと犯行動機を投稿した後、交番に出頭した。

 岡本さんはネットセキュリティー会社に勤務する傍ら「Hagex(ハゲックス)」のハンドルネームで「ネット炎上評論家」のブロガーとして活動していた。2人の間に面識はなかったというが、ネット上では絡みがあった。

 松本容疑者は「はてなブックマーク」内で所かまわず「低能ですか?」と因縁をつける誹謗中傷行為でアカウントをバン(追放)されながらも同じ行為を繰り返していた。岡本さんは5月にブログで「低能先生という荒らしがいる」と取り上げ「威力業務妨害で訴えるべき」と説いていた。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「松本容疑者が『お前らへの返答だ』と記しているように岡本さんにことさら恨みがあったわけでなく、福岡でセミナーを開くと告知し、居場所を伝えたことが不幸につながったのでは」と指摘する。

 松本容疑者は200回以上もアカウントを凍結されていた。

「トラブルの原因となった『はてな』は初期のネットユーザーが多く、ネット原理主義というか、昔の雰囲気が色濃く残っているサイト。運営側の責任を問う声もあるが、具体的な犯罪行為がなければ、なかなか対策を取るのは難しい」(井上氏)

 松本容疑者は、東京のはてな本社への“襲撃”も企てていたようだが断念。さらなる惨事となるところだった。