【松戸女児殺害】無罪主張の被告に検察は“更生の可能性はまずない”と死刑求刑

2018年06月20日 09時00分

 昨年3月、千葉県松戸市立六実第二小3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9=当時)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた元同小保護者会長の渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判の論告求刑公判が18日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれた。

 検察側は論告で、渋谷被告の軽乗用車からリンさんのDNA型の血液が見つかったことや、リンさんの遺体から2人の混合したDNA型が検出されたことに言及。被告が車内でわいせつ行為や殺害に及んだと主張した。

 犯行については「冷酷で残忍、悪質で結果も重大。更生の可能性はまずない」と指摘。被告に死刑を求刑し、結審した。

 殺害された被害者が1人で極刑が求刑されたケースは、2004年11月に起きた奈良小1女児殺害事件の小林薫死刑囚などがある。

 求刑を受けて渋谷被告は「私は無実無罪でございます。私を信じて待っていてくれる2人の子供のために公正な判決をよろしくお願いします」と改めて無罪を主張した。

 検察側は無罪主張を続ける被告について「人間性のかけらもない。刑事責任を免れようとしている。被告に反省の態度はない」と批判。

 また検察官が「客観的証拠からリンさんがフェースマスクで目隠しをされ、身長180センチの犯人から棒状のものを膣内に入れられ…」と述べると、審理に参加したリンさんの母親がいる遮蔽板からおえつ交じりの泣き声が漏れ、法廷内に響き渡った。

 母親は終了後の会見に夫と同席し「被告は日本人。検察が公正な求刑をするか不安だったが、安心した」と述べた。

 判決は来月6日に言い渡される。