世界一安全な新幹線にトラブル続く ボンネットの内部から人体の一部発見

2018年06月15日 17時00分

 またも新幹線が血に染まった。山陽新幹線の博多発東京行きのぞみ176号が、14日午後2時前後に博多―小倉間で人をはねた。9日夜には走行中の東海道新幹線車内で殺傷事件が起きたばかりで、ネット上では「新幹線は受難続き」「踏んだり蹴ったり」といった声も発せられている。

 山陽新幹線の事故でJR西日本はのぞみ176号を山口県下関市の新下関駅に停車させ、先頭車両の先端に割れを確認。車体には血痕のようなものが付着し、ボンネット内部から人体の一部が見つかった。福岡県警によると、北九州市八幡西区の線路内で衣類の一部が見つかった。県警は、はねられた人が着ていた可能性もあるとみて、現場の特定を急いでいる。

 JR西によると、先頭の16号車のボンネット先端が割れていた。のぞみ176号は午後1時50分すぎに博多駅を出発。小倉駅ですれ違ったみずほ615号の運転士が気付き、午後2時10分ごろ連絡した。

 JR西は、事故で76本が運休、63本が最大で約4時間20分遅れ、約4万1500人に影響が出たと明らかにした。15日の始発から運転は再開された。

 福岡県警やJR西などが詳しい状況を調べている。はねられた人がどのようにして線路内に立ち入ったのか、安全対策上の不備があったのかが調べられるとみられる。9日の殺傷事件では新幹線での手荷物検査導入についてメディア上で議論になったが、困難なのが現状。ネット上では今回の事故と併せて、新幹線にとって「ご難」といった受け止めが少なくない。

 一方で昨年12月には博多発東京行きの東海道・山陽新幹線のぞみ34号で台車に亀裂が生じ、あわや大事故の状態だったことが判明し大問題になった。異臭や振動がありながら名古屋まで走行。こちらはJR西が謝罪したが、世界一安全な新幹線でトラブルが続く。