【岡山小3女児殺害】規格外モンスターの凶悪な思考回路

2018年05月31日 07時00分

 2004年に岡山県津山市で小学3年だった筒塩侑子(つつしお・ゆきこ)さん(9=当時)が殺害された事件で、岡山県警は30日、別の事件で服役中の勝田州彦容疑者(39)を逮捕した。同容疑者は09年3月と15年5月にも少女に対する殺人未遂、傷害容疑などで実刑判決を受けた超凶悪犯。幼少期のいじめが原因で自傷行為に走り、いつしかそれが「少女の苦しむ姿を見ると興奮する」というゆがんだ性癖を生み出した。規格外モンスターの思考回路とは――。

 侑子さんが殺害されたのは04年9月3日。津山市の自宅1階の洋室で胸など数か所を刺されて倒れているのを帰宅した姉が見つけた。司法解剖の結果、凶器は鋭利な刃物で、刺し傷の一部は肝臓に達していた。

 県警は侑子さんが帰宅直後の15~20分の間に襲われた可能性が高いとみて捜査。延べ6万人以上の捜査員を投入し、同約700人を聴取してきたが、捜査は難航していた。

 そんななか、15年5月に兵庫県姫路市の路上で中学3年の女子生徒をナイフで刺し、殺人未遂罪で岡山刑務所に服役中(懲役10年)だった勝田容疑者が警察の取り調べに侑子さん殺害を認めた。自白したのか、県警が物証を突きつけたのかは不明だが、勝田容疑者の過去をひもとくと、侑子さん殺害に関与していても不思議ではない素性が浮かんでくる。

 同容疑者には複数の犯罪歴があり、いずれも少女相手。09年には小学1年生の女児の腹部を殴り、肝臓出血の大ケガを負わせた傷害容疑で逮捕・起訴されている。勝田容疑者いわく、同様の手口で「10人くらいの子供を殴った」。動機については「女の子の痛がる顔を見ると、性的に興奮する」と供述。傷害と暴行の罪で10年に懲役4年の判決を受けている。

 先の女子生徒への殺人未遂事件の公判では、さらなる異常性が垣間見えた。勝田容疑者と女子生徒に面識はなく「(女子生徒の)腹ではなく腕にナイフが刺さったので、腹に刺さるまで刺し続けようと思い5回刺した」と説明。腹部に執着した理由については「女の子が腹部から血を流して苦しんでいる姿を想像し、性的興奮を得るようになった」と述べた。

 同容疑者は中学3年の時に受けたイジメがきっかけで自傷行為に走るようになったと回顧。公判では「自分の腹を刺して血が出てくるのを見ると落ち着いた」と陳述しており、女子生徒を襲った現場でも同容疑者は自身の腹部を刺し、出血多量で救急搬送されている。

 一方で時系列的には犯行のレベルが下がっている。「最初に殺人を犯したのに、運良くバレなかった。自分は“持ってる”と錯覚したのかもしれない。女児への暴行で実刑判決を受けたが、4年ほどでシャバに出てきて、再び女子生徒への殺人未遂。最初に殺人を犯している分、性的欲求のレベルも上がっているので、女子生徒には殺すつもりで襲い掛かったはずだ。自分でもコントロールできない状態だと思う」(関係者)

 一部で同容疑者を他人に身体的、心理的な苦痛を与えることに性的興奮を抱く「性的サディズム障害」と小児性愛障害が複合した「サディズム型ペドフィリア」とする報道もあるが、病名もつかないほどの底知れぬ闇をうかがわせる。