【世田谷一家殺人】新犯人像のリアル度

2018年05月24日 07時10分

 18年前に起きた未解決の世田谷一家殺人事件で、警視庁成城署捜査本部は22日、遺留品から推定した結果「犯行当時15歳~20代くらいの細身の男」という犯人像を公表した。1985~71年ごろの生まれとみており、現在32~47歳の世代ということになる。これまでこの事件で出てきた犯人像は多岐にわたるが、今回の新情報で絞り込むことはできるのか…。

 事件は2000年12月30日夜に発生。同31日午前、東京都世田谷区上祖師谷の会社員・宮沢みきおさん方で、みきおさんと妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、長男の礼君の4人が包丁で刺されるなどして殺害されているのが見つかった。

 捜査本部は犯人が現場に残したとみられるマフラーとヒップバッグに着目。学生時代から長期にわたって使用していた可能性があるとして、情報提供を呼びかけた。

 マフラーはチェック柄で、長さ約130センチ。成人用としては短く、繊維の状態から少なくとも数年間使用したとみられる。犯人が少年期から青年期にわたり、長期間着用していたと推測され、首回りが細く、家族と同居していた可能性がある。また、ヒップバッグは底が摩耗し、内部にマーカーペンに使われる蛍光塗料やインクが付着。文房具を使う学生が、一定期間使用していたと考えられるという。

 とはいえ、これだけで犯人を絞り込むことは不可能。各メディアではさまざまな犯人像も報じられてきた。事件直後に飛び出した“怪獣シャツ男”や塗装業関係者、15年にはジャーナリストの一橋文哉氏が著書「世田谷一家殺人事件 15年目の新事実」のなかで、犯人は「韓国人の殺し屋」と記した。

 女性誌では透視能力で数々の未解決事件を解決し「異能の主婦」と呼ばれるA子さんが登場。夢枕にみきおさんが現れて「犯人は知人ではないが、家の周りで見たことがある人物」と伝えられ、A子さんはそれを元に犯人の似顔絵を公開した。身長170センチで年齢は30歳前後、目や鼻の周りにホクロがあるという。

「もはや何が何だか…。成城署が新たに情報提供を呼びかけた時点で、捜査は手詰まりになっているのではないか」とは警察関係者。

 事件を巡っては、警察の初動捜査ミスがかねて指摘されている。犯人確保につながればいいが…。