【新潟女児殺害】無関係の近隣住民も任意同行?県警の“情報統制”に現場混乱

2018年05月15日 16時00分

 新潟市西区のJR越後線の線路内で7日夜、絞殺されたとみられる同区の市立小針小2年の大桃珠生(たまき)さん(7)の遺体が見つかった事件で、同県警捜査本部は14日、近所の会社員・小林遼(はるか)容疑者(23)を死体遺棄と同損壊の容疑で逮捕した。事件が急展開した14日は、朝から情報が錯綜し、ドタバタの混乱も生じた。

 当初、事件とは無関係の近隣住民が「任意同行された」との話が流れ、100人を超える報道陣が同住民宅に殺到。上空には報道のヘリコプターが旋回するなど物々しい雰囲気に。勤め先の職員が「当人は本日、出勤しております」と報道各社へ書面をファクスで送るなど影響が及んだ。

 小林容疑者の参考人聴取の一報が流れたのは午前11時半前のこと。午後10時前に逮捕状が執行され、捜査本部は同11時15分、県警西署で会見を始めた。聴取開始から約半日。会見に先立ち「生中継はお控えください」とのアナウンスがされた。

 会見場へ入ってきた青木正行刑事部長は「被疑者は死体損壊について認めています。具体的な捜査内容についてはコメントを差し控えさせていただく」と発言。

 同容疑者にわいせつ行為の前歴があったと一部で報道されたため、「前科があるか?」といった質問も飛んだが「コメントを差し控える」。「珠生さんが性被害に遭われたかどうか」にも同じ言葉を返した。「性犯罪が確認されたかどうかで、我々の報道の仕方も変わる」と迫られても「詳細は控える」としか答えなかった。あきれる報道陣が「現時点で分かっているわずかな情報でも」と求めても「コメントは控えさせていただきます」の一点張りだった。 

 さらに「被疑者の自宅を訪れたか」と聞かれても、「コメントは控えさせていただく」。その理由について「捜査に支障があるからです」と返答した。

 会見で事件の内容や捜査の進捗状況についてつまびらかにすることで、住民の不安解消につながるのだが、県警の対応はかたくなだった。