シンガポールで史上初の米朝首脳会談 W杯直前開催にざわつくネット民

2018年05月11日 17時00分

 日時と場所が注目されていた史上初の米朝首脳会談は10日、シンガポールで6月12日に開催されることが発表された。サッカーW杯ロシア大会の開幕2日前というタイミングから、4年に一度の地球の祭典との絡みでも話題を呼んでいる。

 一時は韓国・北朝鮮の首脳会談が4月に行われた南北軍事境界線のある板門店が有力視された会談場所は結局、シンガポールに決まった。米国、北朝鮮とも国交があり、双方から「中立的な第三国」と評価されたとみられる。治安が安定しており、数多くの国際会議の舞台になってきた実績もプラス材料となった。

 ネット上では「紛争当事国のW杯予選みたいだな」と中立地開催を受け止める声や、W杯開幕直前という時期に対する反応が発信されている。

 W杯は現地時間6月14日のロシア対サウジアラビア戦(モスクワ)で始まる。ネットには「W杯とかぶらなくてよかった」との安堵のつぶやきも見られれば、「W杯直前に一大イベント」という驚き、「開幕2日前にぶつけてきた」とその意図への勘ぐり、「決裂してサッカーどころじゃなくなったら大変」と心配の声も寄せられている。ちなみに米朝ともにロシア大会は大陸予選敗退だった。

 ドナルド・トランプ米大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長による会談の行方は、ロシアの外交にも影響を及ぼす。北朝鮮への「圧力」を前面に出す日米に対し、中国やロシアは批判的な姿勢を見せていた。ロシアで初のW杯は4期目に入ったばかりのウラジーミル・プーチン大統領にとってもプライドを高めるイベントだが、米朝首脳がケンカ別れにでもなれば気もそぞろになりかねない。

 ただでさえロシアは、同国の元スパイが英国で薬物を盛られて重体となった事件で対英関係が険悪化している。イングランドが出場する英国は、高官らの現地観戦ボイコットの構え。他国も追随する可能性も取りざたされ、W杯は米朝会談も含めて“外交の嵐”に直撃される恐れが消えない。