【美人整体師・久嬢由起子の長生きストレッチ(10)】美人整体師・久嬢由起子が自ら考案したストレッチを紹介する当コーナー。ちょっぴりユニークな動きもありますが、そのおかげで楽しくできるし、しっかりとした“狙い”もあるんです。今週は…。

 ストレッチを考案するのってすごく楽しいんです。「こうやればココが伸ばせるじゃん!」という気付きがあるのはもちろん、「コレも一緒にやれるんじゃ?」と思いつくこともあります。足なら足、腰なら腰といったようにある部分を集中的に伸ばすのもいいですが、同時に複数の部分を刺激できたら効率的じゃないですか?

 今回ご紹介するストレッチは腰痛や座骨神経痛に効果的な「腰回し」が基本になっているんですが、肩のあたりが疲れている人も多いでしょうから、「そっちも一緒にやっちゃおう!」と。写真のように腕を曲げた状態で脇を閉じたり広げたり“パタパタ”しながら腰を回すことで、肩凝りや四十肩、五十肩にも効く運動になっているんです。詳しく仕組みを説明しましょう。

 フラフープで遊ぶように腰をゆっくり回すのは、骨盤のゆがみを整える動き。実際に私や周りの整体師さんたちも体のゆがみに悩んでいる方にオススメする運動で、骨盤のズレを微調整できます。「自宅でもやってください」とアドバイスする基本の運動です。

 一方、それに組み合わせた“パタパタ”というチョウチョが羽ばたくような動きは、肩甲骨と脇の下のリンパをしっかり動かします。それによって肩周辺の血行が促進され、老廃物が流れていき、慢性的な肩凝りや四十肩、五十肩に効くわけです。一挙両得ですね。

 そうそう、以前お話ししたように、私は“肛門のプロ”として最近は肛門周辺の筋肉を動かすことの利点を皆さんにお伝えしています。この運動もお尻の穴をキュッと締めながらやると、さらに効果的。姿勢も良くなりますよ。

【やり方】
 ①足を肩幅ぐらいに広げて腰だけを回す
 ②同時に腕を曲げた状態で脇を閉じたり広げたりする。閉じるときはヒジを脇腹につけ、広げるときはヒジを肩の位置まで上げる
 ③腰を右回りに8秒回し、その後、左回りに8秒回す。3回繰り返す

【ここに効く!】
 腰、肩、背中

【注意点】
 頭は動かさず、呼吸に合わせて、腰はなるべくゆっくり、大きな円を描くように回す。急いだり、円が小さいのは×。高齢者は特にゆっくり。痛みが出るようなら無理はしない

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。タレントとしても活動しつつ、新たなストレッチ法を次々に考案。2人で行う「ラブレッチ」のDVD、肛門の筋肉に注目した「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」の書籍とDVDが発売中。