【シモの話】ED治療薬は海外製より日本製のほうが安心です

2021年11月28日 10時00分

【泌尿器科医・高橋亮 シモの話】ED治療薬について輸入医薬品は危険であるという話をしました。ご興味を持たれた読者さんが多かったとのこと、もう少し掘り下げたいと思います。

 現在は日本製のジェネリック医薬品が手に入るようになり価格も下がってきたので、海外製のED治療薬を使うのはデメリットの方が大きいとお伝えしました。これは、医薬品副作用被害救済制度の対象外であるからと、薬が偽物の可能性があるからです。

 ただ、海外ジェネリック医薬品が全て悪いわけではありません。日本にない薬もあるからです。例えばAGA(男性型脱毛症)については、効果の高い治療薬であるミノキシジルの飲み薬は日本製はありません。よって、日本でミノキシジルの飲み薬の処方を受けるとほぼ100%海外製です。これは日本にないものになるので致し方ない部分があります。

 一方、ED治療薬については日本製ジェネリック医薬品があるので、(日本にないバイアグラの100㎎以外は)あえて海外ジェネリック医薬品を選ぶ必要はありません。前回、仕入れ値の安い海外ジェネリック医薬品をあたかも日本製に見せかけて販売しているクリニックがあると書きましたが、それを見分けるのは一般の方ではほとんど不可能です。そういうクリニックでの販売手法は非常に巧妙だからです。

 例えば、たいていはインド製が多く、海外製であることは曖昧に説明して「正規品」と称しています。それはまあ…インドのそのメーカーにとっては「正規品」ですので、うそは言ってないですよね(苦笑)。また、地方厚生局の輸入許可を取得していると開き直る場合もありますが、地方厚生局というのは単なる事務手続きをするところであって、別に薬の成分を調べるわけでもなく、その薬の安全性を証明する機関でもありません。

 ほんの一部のクリニックの話とはいえ、だまされないためにはやはり「メーカー名」をはっきり聞くことと、薬が日本語の書いてあるシートに入っているか、他と比べて安すぎないか(変な増量サービスなどもおかしい)などをご確認ください。

 ☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。

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