【シモの話】ED治療薬 安いジェネリックにはリスクが…

2021年11月21日 10時00分

【泌尿器科医・高橋亮 シモの話】ED(勃起不全)の治療薬についてですが、日本では3種類の治療薬が使用可能です。商品名では一番有名なバイアグラ(成分名シルデナフィル)をはじめ、レビトラ(同バルデナフィル)、シアリス(同タダラフィル)の3種類とそのジェネリック医薬品になります。

 ジェネリック医薬品がまだなくて、先発品しか使えなかった時代には1錠2000円ぐらいが相場でしたが、ジェネリックの登場によって1000円台かそれ以下まで価格相場が下がってまいりました。また、先発品しかない時代には薬によってはたびたび在庫切れとなることがありましたが、ジェネリックが出てからはそういった供給面の不安もなくなりました。いざ鎌倉、という時に薬が手に入らないのではどうしようもありませんからね、良かったです。現在は、先ほどの3種類の薬すべてで国産のジェネリック医薬品が発売されており、今後も供給するメーカーが増えていく予定です。一方、インターネットの個人輸入では、はるかに安い海外ジェネリックが売られていますが、副作用が起こった時にすべて自己責任となりますのでリスクが高いです。また、半分以上が偽物であったという報告もあります。国産ジェネリックがなかった時代には必要悪な部分もありましたが、現在ではメリットがありません。皆様には国産品の使用をお勧めします。

 また、個人輸入では買う側も海外製と分かって買っているので、まあまだ良いのですが、一部のクリニックでは、安い海外ジェネリックをあたかも国産品のように見せかけて売っているところもあります。よって、ED治療薬の処方を受ける際には「薬のメーカーはどこか?」と聞いていただければと思います。「企業秘密」などとしてきちんと答えてくれないクリニックの治療薬は海外ジェネリック製品である可能性が高いので、やめた方がいいと思います。

  ☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。

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