【志賀貢 男の羅針盤・実践編】

【首の太い男には名刀の持ち主が多い】

 どんな体格の男が、ずば抜けた性能の持ち物を持っているか、という関心は男女共に密かに抱いていると思います。

 ある時、赤坂のクラブで、その道のベテランの女性に「先生、手を見せてください」と言われて、手相を半ば強制的に見られたことがあります。しばらく私の手をしげしげと見たあとで「先生、いいもの持っているでしょう?」とお世辞たっぷりの診断を受けました。彼女に言わせると、手の甲の小指から拇指(おやゆび)までの幅が広いほど、持ち物の頭部が大きいとか。恐らく長い経験上の直感でしょうが、こと私に関しては明らかな誤診でした。もっと確実な男の持ち物を外見で見分ける医学的な診断方法を伝授いたします。

 睾丸から分泌される男性ホルモンのひとつテストステロンには、3つの大きな働きがあります。1つは性欲の保持、2つめは脳の闘争心の高揚、そして3つめは体の蛋白質の蓄積、つまり筋肉量の増量です。従って、テストステロンの分泌が豊かな男性は、骨や筋肉量が豊かで体格ががっしりしています。それを簡単に見分けられる場所は「首」です。まず、身長が180センチ近くあること。背広からのぞいている首が肉づきの良いこと。この2つの条件を備えていれば、持ち物は標準的だとみて間違いありません。ただし、首は太くて長いことが絶対条件です。太くても短い場合には、ただ太っているだけで、将来、脳卒中の危険があります。日本人男性の持ち物の標準は、興奮した状態で長さが約12センチ、亀頭の周径は10・5センチとされています。一度、自己診断してみてください。

 これより数値の小さい人は、毎日肉を食べるようにして、朝方、定規を当てて確認し、大きくする努力をしてみてください。とにかく、首が細くならないように食生活や持病に気をつけることが、名刀を保持するための秘訣なのです。