【男の羅針盤・実践編】女性の体にも存在する〝夜のプラットホーム〟

2021年10月10日 10時00分

駅のプラットホームには男と女の出会いが…(写真はイメージ)
駅のプラットホームには男と女の出会いが…(写真はイメージ)

【志賀貢 男の羅針盤・実践編】

【夜のプラットホームで愛の歓びを高めよう】

 家にいる時間が増えたからこそ、濃密な愛の営みを――大御所・志賀貢先生の連載は今週から実践編。中高年に活力とアドバイスを送ります。

駅のプラットホームは、男と女の出会いや別れを演出するドラマティックな場所でもあります。とくに、夜のプラットホームは、哀愁がただよい、数々の思い出を残すことが少なくありません。

 さて、このプラットホームは、ステーションだけではなく女性の体の中にも存在します。女性は、生理的に愛の交歓が極致に達すると、体にプラットホームを形成し、愛する人を迎え入れる準備を始めます。

 愛の交歓の時の体の性反応は、興奮期、平坦期、絶頂期(オーガズムともいう)、消退期の4段階の順で変化してゆきます。興奮期から平坦期にかけて、愛する人を受け入れるために、女性性器は体の奥の方へ伸長し始めます。

 日本男児のシンボルの標準的な長さは、興奮期には12センチほどありますが、それを迎え入れるために準備態勢に入る生理現象だと思えばよいと思います。次に、愛が高まり絶頂期に達すると、女性性器の膣の粘膜の一部が膨張して、膣の内腔にせり上がってきます。それが駅のプラットホームによく似ていることから、プラットホーム形成と呼んでいます。

 これは、子孫を残すために男性の精子をしっかりと受け止めて、外に漏らすまいとする体の仕組みです。このオーガズムの現象が起こってこそ、愛の交歓は、最高の歓びを男女が分け合うことができるのです。更年期や老年期を迎えると、男はとかく仕事に追われて、夜の生活をおざなりにする傾向がありますが、神様が与えてくれた、このプラットホーム現象を忘れてはいけません。

 夜のプラットホームという言葉を耳にすると、あの終戦後のすさんだ時代の、昭和歌謡を思い出す人がいるかもしれません。二葉あき子さんが歌った同名のタンゴは、切々と日本人の心に響いたはずです。

「心と体に夜のプラットホーム」をモットーに愛を高めてください。 

☆しが・みつぐ 北海道生まれ。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程を卒業。臨床医として診療を行うこと50年超、現在も現役医師として日々患者さんに接している。文筆活動においてもベストセラー多数。性科学の第一人者にして、近年は高齢者の臨終や性に関しても健筆をふるう。美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛けた。

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