有名人にも愛用者が続出した“聖水”

2012年09月12日 12時00分

【なつかしの健康法列伝:毛生え薬「101」】

 1987年、ひとつの育毛剤が彗星のごとく現れた。中国製で名前は「毛髪再生精」。日本では「101」と呼ばれた。

 これは、中国の漢方医師・趙章光氏がニンジン、紅花などを主成分に生成した薬で「ハゲの97・5%は治る」と伝えられ、有名人にも愛用者が続出。“聖水”“夢の毛生え薬”とまで呼ばれ、大フィーバーを巻き起こした。

 輸入品のため数が少なく店頭に並ぶと瞬く間に姿を消し、値段は1本2万~3万円にまで高騰。が、それでも買い求める人は後を絶たなかった。

 そのため、中国への「『101』買い出しツアー」まで登場。本場に渡り、何十本~何百本も買いあさった。

 しかし…。毛が生えてくるどころか「一本も生えない」「反対に抜けてしまった」などの苦情が相次ぎ、ブームは一気に沈静化したのだ。

 それもそのはず。「101」は専門医の問診を受け体質検査をし、飲み薬と併用しながら塗り、さらにはり治療を加えて効果があるとされたもので、ただやみくもに塗ればよいという製品ではなかった。さらにニセモノまで流通したため、世のオジサンたちが抱いていた“夢”は一気にしぼんでしまったのである。

 とはいえ、その後も「102」だの「101―A」だのと類似品が登場。今は病院で治療する時代だが、そろそろ本物の“聖水”が出てきてくれないものかなぁ…。