【男の羅針盤】「心安きは不和の基」細やかな気配りを忘れずに

2021年09月12日 10時00分

あなたは睦まじさを維持できるか(写真はイメージ)

【志賀貢 男の羅針盤】

【離婚防止の名言「心安きは不和の基」】世界で一番離婚率の高い国はキューバ、デンマーク、アメリカなどです。日本は世界の23番目で、決して多いほうではありません。それでも、周囲では離婚の話をよく耳にしますから、結婚生活を維持するために苦労している人が少なくないことは、想像に難くありません。

 その原因を調べてみると、トップは「性格の不一致」、次いで「DV」「浮気」「経済的理由(夫が家計費を入れない)」などがあげられますが、もう一つ気になるのが夫婦両方からの「精神的虐待に耐えられない」という訴えが離婚の原因になっているという点です。「心安きは不和の基」という古い言い伝えがあるとおり、たとえ好きで一緒になった仲でも、節度をもって相手をいたわり暮らさなければならないことが、この離婚原因からわかります。

【今も忘れられない先輩たちの結婚スピーチ】結婚式で贈られる「はなむけの言葉」の中には、すばらしい教訓と名言があるものです。

 一、夫婦は常にその所在を明らかにすべし

 一、夫婦は敬愛をすべし。互いに人格と見識を磨くことを怠ってはならない

 一、夫婦は心身に気をつけ、共に白髪の生えるまで添い遂げること

 一、夫婦は、周りに生えてくる雑草には目もくれず、浮気という文字を2人の辞書から消さなければならない

 一、夫婦は、愛の交歓を怠らず、子供は3人以上産み、その全員を末は大臣か、ノーベル賞を受賞する医学博士に育てることを誓う

 この結婚の五箇条の誓いの言葉は、多少私の創作も入りますが、結婚式に招待されると、60年前の先輩たちの言葉を思い浮かべながら新郎新婦に贈ることにしています。

 いずれにしても、夫婦が心安くなることは大切なのですが、親しくなりすぎると遠慮がなくなりがちです。一方では、細やかな気配りも忘れてはいけません。

 さらに、男は生涯現役をめざし、自分を磨くこと、また男の色気を維持することが夫婦和合の秘訣でもあるのです。

☆しが・みつぐ 北海道生まれ。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程を卒業。臨床医として診療を行うこと50年超、現在も現役医師として日々患者さんに接している。文筆活動においてもベストセラー多数。性科学の第一人者にして、近年は高齢者の臨終や性に関しても健筆をふるう。美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛けた。

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