「まさか自分が…」アラフィフ感染者が語る“コロナで重症化する前にしておきたいこと”

2021年07月26日 11時30分

40~50代はワクチン接種が後回しにされがちだ(ロイター)

 東京都が25日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者数は1763人と、日曜日としては1月17日の1595人を上回り過去最多を記録した。東京五輪と第5波が重なり、感染者はまだまだ増えそうだが、心配されるのはワクチン接種が後回しにされがちな40~50代だ。本紙はコロナに感染して重症化したアラフィフの男性に接触し、話を聞いた。

「感染することはあり得ると覚悟していましたが、まさか自分が重症化するとは…ショックです」

 こう語るのは6月下旬に入院し、7月中旬になってようやく退院できた49歳の男性だ。職場でコロナの感染者が出たことで、PCR検査を受けたところ陽性と判定された。無症状だったが、保健センターの指示で病院に行くと、体温はすでに39度を超えていた。悪化するスピードの速さから、医者に「変異株の可能性がある」と言われたという。

 病院では、個室で隔離された。点滴を打ち、尿道には管を通された。トイレに行くこともできないからだ。このタイミングで親や会社、知人らに連絡をしたが、入院から4日後には意識不明となってしまったという。

「あとから聞いたら、意図的に眠らされていたとのことでした。この間に最悪の事態を考えてECMO(人工心肺装置)のある病院に転院しています。目覚めたのは10日後でした」

 ようやく目覚めたものの、入院前後の記憶は失われていたという。

「目が覚めたら突然、病室にいたわけだから混乱しました。しかもベッドに体を縛り付けられて、思うように動けない。病室には変な機械があるし、緑色の点滴があって、研究所みたい。『人体実験されているんじゃないか』と恐ろしくなりました」

 結局、ECMOを使用することはなかったが、人工呼吸器は付けていたという。意識が回復してから約7日後に退院。この男性は約3週間、病院の世話になっているが、気になる入院代はいくらになったのか?

「全部で8万円弱を払うことになります。コロナの治療については自治体が払ってくれるそうですが、陰性になってコロナの治療が終わってからの分は、自分で払うのがルールのようです」

 感染する前、この男性は「できるだけワクチンは打ちたくない」と考える反ワクチン派だったが、「退院時に医者から、ワクチンを打つよう言われました。感染した人がまた感染するケースもあるといいます。いまは早くワクチンを打ちたいですね」。

 もし感染したら、どうすることが大事なのか? 男性は「重症化して意識不明になると記憶もなくなりかねない。スマホに残っているLINEやメールが頼りになります。逆にいうとこれがないと入院の経緯も分からない。必要なところへは重症化する前に連絡しておきましょう」とアドバイスした。この男性のように40~50代は、ワクチン接種が後回しにされがちなだけに、特に気を付けてもらいたいところだ。

関連タグ: