逆さづり健康器は“ヨガが源流”

2012年09月05日 11時55分

【なつかしの健康法列伝:逆さづり・逆立ち健康器】

“あの健康法は今?”的存在の筆頭格と言える「ぶらさがり健康器」。1970年代後半のブームだったが、その直後、便乗するように登場したのが「逆さづり(逆立ち)健康器」だ。

 触れ込みは「ヨガにも逆立ちのポーズはあり、太古の昔から逆体勢が健康によいといわれていた」というもの。

 逆立ち補助器のような簡単なものから、両足首を固定しブランコのようにゆっくり逆立ちの体勢に入る大掛かりなものまで、さまざな機種が発売された。

 なんせ“ヨガが源流”ということで胃下垂、脊椎のゆがみ、便秘、低血圧、風邪、不眠症、美容、ストレス解消、精力増強までなんでもかんでも効果があるかのようにうたわれ、中には「人間は生まれながらにして立つことを運命づけられているが、それにより起こる病気もいっぱいある。やがて人類は宇宙へ行くと思うが、無重力状態においては、医学もガラッと変わるはず。逆さづり健康器は“宇宙医学”のはしり」とまで豪語する開発者もいた。

 しかし…。この逆転の発想で生まれた商品も、本家の持つ「場所を取る」弱点は“逆転”できず、瞬く間にブームは過ぎ去ったのだった。
 今でも「腰痛やむくみに効く」と同様の製品が販売されているので、豪邸にお住まいの方は試してみては?