【病気を吹き飛ばす食図鑑】ウナギ 万葉集の時代から夏バテ予防・改善で親しまれた

2021年07月18日 10時00分

ウナギと梅干しは食い合わせが悪い」と言われる

【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】ウナギは深海で産卵し、かえった稚魚は何千キロメートルもの海を泳いで春に日本の河川へ戻ってくる(遡河という)。

 ウナギの成魚の腹からは、なかなか卵が見つからないので、沿岸に近づいた稚魚(シラスウナギ)を捕まえて養殖する。

 ウナギの「ウナ」は「ヌラリ、クラリしている様子」を表し、「ギ」は「魚」を意味する。

 ウナギにはA(内臓、皮膚、目、粘膜の強化、免疫力増強)、E(若返り、抗酸化・動脈硬化)、B1(疲労回復)などのビタミンの他、EPA(血液をサラサラにし血栓を防ぐ)、DHA(脳の働きを高める)などの不飽和脂肪酸を豊富に含む故、七月の土用の丑の日に、夏バテ予防・改善の為にウナギを食べる習慣ができたのであろう(※今年は28日)。

 万葉集の中で既に大伴家持が「石麻呂に われ物申す 夏やせに よしというものぞ 武奈伎(ウナギ)とりめせ」と詠んでいる。

 日本以外でも、ドイツのハングルクには名物の「アールズッペ(ウナギのスープ)」があるし、イギリスでは、煮込んだぶつ切りウナギを冷やしてゼリー状にした「ジェリード・イール」が有名だ。

 イタリアでも煮込んだウナギを食べるし、スペインではシラスウナギをから揚げにして食べる習慣がある。

 なお、「ウナギと梅干しは食い合わせが悪い」と言われるのは、ウナギの脂(漢方で言う体を冷やす陰性)と梅干しの酸(同じく陰性)が一緒になって強陰性になり、胃腸を冷やし、腹痛や下痢を起こすからであろう。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「コロナは恐くない 恐いのはあなたの『血の汚れ』だ」(青萠堂)。

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