いま注目の高麗人参! 気になる「選び方」と「値段」を大内晃一医学博士に聞く

2021年07月18日 10時00分

乾燥させた高麗人参(写真はイメージ)

 伝統的な自然食品で注目されている高麗人参。古くからある生薬だが、ウイルスなどに感染しにくくなるともされ、コロナ禍で改めて注目されている。その選び方を東洋医学と現代医学の双方の知識を持つ専門家に聞いた。

 高麗人参はサポニンをはじめ種々の薬効成分を含み、古来、滋養強壮効果が評価され現在でも生薬として人気が高い。サプリメント原料としても使われるが、原料の高麗人参にも違いがある。

 高麗人参の原産地は朝鮮半島であり、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生している。日本で流通する高麗人参は、韓国産・中国産が大半だ。

 日本でも作られているものの、あまり知られていない。日本産高麗人参は島根、長野、福島の3地域で江戸時代から作られているが、大半は輸出される。品質は高いが高価なため、国内流通はほとんどないのだ。

 原料としての高麗人参は、太く、重く、空洞のないものが良い。特に韓国産の栽培6年目に収穫された6年根は、サポニン含有量が高い良品とされている。最近では韓国産や中国産と差別化した日本産や、ベルギー産水耕栽培品を売り物にする製品も一部流通するようになった。

 また加工法により水参(すいじん)、白参(はくじん)、紅参(こうじん)、黒参(こくじん)に分類される。その中で、主に白参と紅参が入手しやすい。

 加工法による分類は、まず水参というのが収穫後、加工していない状態のものだ。生参(しょうじん、せいじん)とも呼ばれる。その水参の、主に4~5年根を原材料に、表皮をはいで乾燥させたものが白参である。

 一方、紅参は水参を皮をむかない状態で蒸したものである。前述のように総サポニン数が多いとされる6年根の水参を使う。10年以上の長期保管が可能とされている。なお黒参は、特別に手をかけ、蒸し・乾燥工程を9回繰り返す製法によっている。サポニンを高含有するとともに黒参特有のサポニンを含んでいる。

 東洋医学が専門の医学博士、大内晃一・東京医療学院大学講師は「加工方法では紅参がお勧めです。外皮をはがした白参と、はがさないで蒸した紅参とでは、外皮にサポニンが多く含まれているため紅参がいいのです。消化吸収もアップするメリットがあります」と話す。価格は、一般に原料として使われるため濃度や服用法などにより違いがある。「目安としては、漢方薬の場合でエキス顆粒は1日300~600円程度、煎じ薬はより効果が高いので700円前後が相場ではないか」(大内氏)とのこと。

 ただし高麗人参は効果が高いだけに副作用もある。例えばワルファリンなど血栓症薬の効果を弱める研究結果も報告されている。そうした血栓症の薬を使っている人や、アレルギー体質の人など、避けねばならないとされるケースもある。そのような場合には薬剤師など専門家に相談する必要があるので注意しよう。

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