【男の羅針盤】EDは肝臓の悲鳴 食べたらすぐ横になって!!

2021年06月06日 10時00分

EDでも落ち込まず、食べたら横に(写真はイメージ)

【志賀貢 男の羅針盤】

【EDは肝臓の働きを示す鏡です】年をとってくると、誰でもED(勃起不全)で悩むことが多くなるものです。

 その治療のための内服薬や注射療法が工夫されていますが、EDにならないようにするには、内臓をいたわり大切にすることが何よりです。

【EDは肝臓が弱った時の第一症状になることが多い】EDを訴える患者さんの血液検査をしてみると、肝臓が悲鳴をあげていることが少なくありません。暴飲暴食など乱れた生活を続けていて、気がついたら、肝臓病が取り返しのつかない状態に陥っているケースもあります。EDは、その警鐘を鳴らす重要な症状ですから、下半身の異常を感じたら毎日の生活にも注意を向けてください。

【髭が薄くなり、肌が色白になったら要注意】肝臓の働きが落ちると、性ホルモンの代謝に大きな変化が起こります。男性ホルモンのアンドロゲンが肝臓で分解されてしまうために、総体的に女性ホルモンのエストロゲンが増え、その結果、体に女性化現象が現れるのです。

 髭が薄くなり、胸毛が消え、皮下脂肪が増えて色白になり、乳房がふくらんでくる女性化乳房などの症状がEDとともに現れた場合は、肝臓の検査を受けてください。

【肝臓の休養は体を横にするに限る】万が一、肝臓に異常が発生したら、静養が第一。肝臓は、血液の流れが絶えず変化する臓器です。その流れを肝血流量と呼びますが、体を起こしている時を100とすると、立っていれば50%、体を横にすると200%に増加します。これが「肝臓病には安静第一」という理由になっています。眠る必要はありません。体を横たえているだけで肝臓の働きはかなり回復します。

「食べてすぐ寝ると牛になる」といいますが、この行儀作法をいましめる言葉は、肝臓にとっては逆に大変役に立つ「ことわざ」ということです。

 とにかく、EDが続くようであれば、専門医の診察を受けるのと同時に、食事と休養に気をつけたいものです。

 ☆しが・みつぐ 北海道生まれ。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程を卒業。臨床医として診療を行うこと50年超、現在も現役医師として日々患者さんに接している。文筆活動においてもベストセラー多数。性科学の第一人者にして、近年は高齢者の臨終や性に関しても健筆をふるう。美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛けた。
  

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