【シモの話】前立腺肥大 大豆製品とゴマを意識して取ろう

2021年05月02日 10時00分

ゴマに注目!(写真はイメージ)

 今回は前立腺に良いとされる食べ物を取り上げます。まず前立腺肥大症を抑える効果があるものとしては野菜や穀物や大豆などに含まれるイソフラボノイド(ゲニステイン、ダイゼイン)があります。イソフラボンという名前でしたらご存じの方も多いのではないでしょうか。

 これは、体内では女性ホルモンであるエストロゲンという物質とよく似た作用があります。女性ホルモン剤は前立腺がんの治療で使われる薬でもあり、実は前立腺の縮小効果もあります。ということでイソフラボノイドにも前立腺が大きくなることを抑制する効果があるということになります。

 具体的には、納豆、豆腐、油揚げ、みそ、きな粉などの大豆製品に多く含まれます。これは日本人であれば好きな方が多いのではないでしょうか。なお、女性ホルモンと似たような作用を持つものであるため、過剰摂取をすると体内バランスを崩し、逆に体調が悪くなる懸念があります。ただ、農水省によれば、日本人は昔から大豆製品を多く取っており今までそれが問題になったことはない、としておりサプリメントなどでの大量摂取をしなければ気にする必要はないと思います。

 もう一つはリグナンという成分です。あまり聞かない名前と思いますが、リグナンが変化する物質の一つでセサミンといえば聞き覚えがあるでしょうか。リグナンもイソフラボノイドと同様に女性ホルモンに似た作用を示します。このリグナンを含んだ食べ物で、圧倒的に含有量が多いのはゴマです。ゴマの他ではライ麦やグラノーラなどがあります。それと皆さまの大好きな赤ワインとビールにも少量ですが含まれます。

 ただ、お伝えしているように、飲み過ぎは禁物。前立腺肥大抑制のためには、大豆製品とゴマを意識して取るようにしてみましょう。

 ☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。

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